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「腕時計って、いつ電池が切れるかわからないから不安だなあ。」
「電池切れの古い時計があるけど、店に頼むのも面倒だし、自分で電池を交換するのは難しそう。」
こんなことを思ったことがある方も多いのではないでしょうか。外出先で腕時計を見ると電池切れで止まっていた、ということは、誰しもが避けたいことでしょう。
本記事では、腕時計の電池についての基礎知識や電池交換の方法、自分で交換する場合の注意点についてわかりやすく紹介します。この記事を読むことで、不意の電池切れのトラブルを減らし、電池交換の手順も身につきます。
腕時計の電池や交換方法について知りたい方、お気に入りの時計を自分でメンテナンス(オーバーホール)してみたい方は、この記事をチェックしてみてください。
腕時計は、多くの精密部品で構成されています。そのため、自分で交換するのは難しく感じるでしょうが、基本的な知識を持つことでその不安は解消できます。
ここでは、腕時計の電池交換のタイミングや、腕時計の種類ごとの注意点、電池切れを放置してはいけない理由などの基礎知識を紹介します。
一般的なクオーツ時計の場合、電池の寿命は使用開始から2~3年程度と言われています。ただし、クロノグラフなどの機能を持つ腕時計の場合は、それらの使用頻度によって電池交換が早まることもあります。
針が止まったり、動きがおかしくなったり、秒針が一定のリズムを刻まなくなったりした場合は、電池交換のタイミングです。
これらは、電池の電圧低下や電池切れによって、引き起こされる現象ということを覚えておきましょう。
関連記事:腕時計の寿命の目安は?|ブランド時計買取ならGoodDeal グッドディール
電池切れの時計をなかなか電池交換できず、そのままにしてしまうこともあるでしょうが、これは腕時計に大きな悪影響を与える可能性があります。
腕時計が止まった後に長期間放置すると電池から液漏れが発生し、本体内部のムーブメントなどのパーツにダメージを与えます。
電池には使用推奨期限が設けられており、その期限を過ぎると液漏れを起こしやすくなるため、注意が必要です。
腕時計が電池切れになったらどこに行けばいいのか、時間や費用はどれくらいかかるのかなど、不安に思う方もいるのではないでしょうか。
ここからは、腕時計の電池交換の方法や、注意点について紹介します。電池交換ができる場所は意外に多く、また自分で交換にチャレンジすることも可能です。
電池交換を依頼する際にまずおすすめするのは、その時計の購入店に依頼することです。それは、店独自の保証制度を設けている場合があるからです。
また、時計メーカーに依頼するのもよいです。保証書があれば正規保証を受けられますし、交換電池だけでなく、動作チェックや防水性能の確認も頼むことができるでしょう。
他にも、家電量販店や百貨店の時計売り場、ホームセンターの修理カウンター、眼鏡店、靴修理店、宝石店でも腕時計の電池交換を実施している場合があります。
これらの店は、購入店や時計メーカーと比較すると修理価格も安く、交換にかかる時間も短い傾向にあります。
腕時計の種類にもよりますが、電池交換だけであれば、自分で作業することも可能です。材料費だけで交換できるため値段を抑えられ、時計店などの営業時間外でも電池交換できるのがメリットです。
一方で、物によっては側開器など、交換に必要な専門工具をあらかじめ準備しなければならず、時計を壊してしまうリスクもあります。さらに、時計メーカーの保証対象外となる場合があることも頭に置いておきましょう。
次の項目では、自分で作業する場合の具体的な電池の交換手順を紹介します。
実際に自分で腕時計の電池を交換する方法を、順に見ていきましょう。
専用工具を使って裏蓋を開けます。裏蓋には主に3種類あり、裏蓋の留め方によって必要な工具が異なります。
ネジ式の場合は精密ドライバー、ねじ込み式のスクリューバックの場合はケースオープナー、はめ込み式のスナッチバックの場合はコジアケが必要です。他にもベルトを外すためのバネ棒外しや、時計を固定するための保持器があると作業がはかどるでしょう。
蓋が開いたら電池を取り外します。電池を隠す中枠が電池をふさぎ、取り外しに支障がある場合は、先にピンセットを使って外しておきます。電池を取り外す際もピンセットを使い、ショートしないように電池の側面を持って慎重に作業してください。
綿棒などを使って内部の端子部分を軽く拭きます。強い力がかからないようにそっと拭き、内部に綿棒の繊維が残らないように注意しましょう。他にも、空気を送って隙間のホコリやゴミを飛ばすチリ吹きなどの道具があります。必要に応じて使用してください。
新しい電池を取り外した時と同じ要領で、ピンセットを使ってセットします。皮脂や汚れをつけないよう、電池を素手で触ることは避けましょう。電池の向きを確認し、電池の接触板に押し当てながら静かにはめ込んでください。
力を入れすぎると接触版が破損し、時計は動かなくなる場合があるため気を付けましょう。
最後に、防水用のパッキンをグリスアップして裏蓋を閉めます。パッキンは長年の使用で劣化していることが多いため、この機会にグリスアップをお勧めします。時計専用のグリスケースにパッキンを入れ、挟み込むことでグリスアップされます。
パッキンを取り付けたら裏蓋を閉め、時計の針が正常に動いていることを確認して作業完了です。
腕時計はたくさんの精密部品でできているため、気を付けるべきポイントがあります。
ここからは、店に交換を依頼する場合、自分で電池を交換する場合のそれぞれの注意点を詳しく紹介します。
購入店に電池交換を依頼する場合は、保証書をあらかじめ用意しておきましょう。保証期間内であれば、電池交換費用がかからない場合もあります。また、製品によりメーカーでの交換が必要になるケースもあり、その際には保証書の提示を求められる可能性が高いです。
また、自分の腕時計が並行輸入品であるかどうかも事前に確認しておきましょう。旅行先で購入した場合など、国内の正規販売店や正規輸入店以外から購入した商品は、メーカー保証や修理の対象外となる可能性があります。
そうなると、購入店で電池交換を依頼しなければならないため注意が必要です。
腕時計の種類によっては、自分で電池を交換することが難しいものがあります。
電波時計やソーラー充電タイプの時計、高い防水性能を必要とする時計、パーペチュアルカレンダー機能など特殊で複雑機構を持つ時計は、故障するリスクが高いため、自己判断で交換せず、専門の時計店などに相談した方が安全です。
また、自分で電池交換するために裏蓋を外すことは「分解行為」にあたり、保証期間内であってもメーカーの正規保証対象外となることから、メーカーの正規保証が受けられなくなる場合があります。
自信がない場合は無理をせず、店に交換を依頼しましょう。時計修理技能士のいる時計専門店だとなお安心です。
本記事では、腕時計の電池交換のタイミングや自分で作業する際の手順、注意点について紹介しました。
電池切れのまま放置すると、本体が故障する原因につながるため、早めの交換が望ましく、道具があれば自分で交換することも可能です。一方で、保証の有無や機種によっては電池交換が難しい機種もあるため、事前に確認しておくことが大切です。
それぞれのスタイルに合った方法で電池を交換し、お気に入りの腕時計を大切に長く使いましょう。
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