BLOGブログ
家の中や倉庫の整理していて記念硬貨が出てきた場合や、親から受け継いだ記念硬貨をお持ちではないでしょうか。記念硬貨を持っているけど、どうしていいか分からない人もいることでしょう。
安易に扱ってしまうと、記念硬貨の価値を下げる恐れがあります。そうならないためにも記念硬貨の正しい価値を知ることが必要です。
本記事では、記念硬貨の価値を向上させるポイントについて詳しく解説します。さらに、記念硬貨の種類別相場データも紹介しています。
この記事を読むことで、正しい価値についての理解ができ、業者選びにも役立ちます。
信頼できる業者を選ぶためにも、記念硬貨の査定・売却を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
記念硬貨とは、国家的行事や出来事を記念し発行される特別な貨幣のことをいいます。
記念コインは世界中で発行されており、高い技術を伴ったデザインが人気を集めています。風景や人物などのデザインを楽しめるだけでなく、歴史的背景を知ることができるのも魅力のひとつです。
関連記事:オリンピック記念硬貨の相場から見る価値は?種類や売却するポイントも紹介!
日本ではさまざまな記念硬貨が発行されていますが、その希少性や状態によっては、額面以上の値段が付くことも珍しくありません。
記念硬貨の価値を向上させるポイントを6つ紹介します。
硬貨の価値は希少性やデザインによっても変わりますが、保存状態も価格を大きく左右する要素です。「完全未使用品」「未使用」「極美品」「美品」「並品」の5つのグレードで評価され「完全未使用品」は製造時の状態により近く、価値が高いとされています。
硬貨にとって湿度や日光、汚れは劣化や変色が起こる原因です。湿度が高い場所や直射日光が当たる場所は避け、専用ケースに入れて保管するようにしましょう。
また、封入されている硬貨は開封せずにそのまま保管してください。
基本的に硬貨が汚れていても、そのままの状態で査定に出すのがおすすめです。しかし、適切な処置をすることで、査定が有利になる場合があります。
メンテナンスの際は、素材を確認することが大切です。金属はとてもデリケートで、表面が傷つく恐れがあります。そのため、銀貨や銅貨に対してのみメンテナンスをしましょう。できるだけ薬剤は使わずに、柔らかい布でやさしく拭くのがポイントです。
記念硬貨を売る際は、買取実績が多い業者を選ぶのがおすすめです。
代表的な買取方法には「店頭買取」「出張買取」「宅配買取」の3種類があります。依頼したい硬貨が対象になっているかを調べ、買取実績の豊富な業者を選ぶと良いでしょう。とくに、専門知識を持ち、査定経験が長い鑑定士が在籍していると安心です。
記念硬貨によっては、ケース付きやメッセージカードといった付属品がセットで販売されることがあります。すべて揃った状態の方が価値があり、業者によっては付属品がないと買い取ってもらえない場合もあります。
専用ケースや付属品の有無を確認し、一緒に保管しておきましょう。
記念硬貨の価格が上がるタイミングのひとつにイベント開催時が挙げられます。
イベント開催時や景気が良いときは、買取価格が変動するタイミングです。たとえば、オリンピック開催時に昔発売されたオリンピック記念硬貨の取引が活発になり、価格が高騰することもあります。
このように国家的イベントが開催されるときは世界中で需要が高まるため、この時期を狙うのもおすすめです。
記念硬貨には金や銀が使われていることがあり、貴金属として価値がつく場合があります。とくに金の相場は年々高騰しており、価値がつきやすくなっています。また、銀やプラチナなどは人気が高まる時期があります。
市場の流れを知るためにも、硬貨の素材自体の相場を調べましょう。
これまでにさまざまな記念硬貨が発売されており、その種類によって相場は異なります。適正な価格で買い取ってもらうためにも、持っている記念硬貨の相場を事前に知っておくのが賢明です。
プレミアがつきやすい記念硬貨も含めて13種類、紹介します。記念硬貨の価値を知るための目安として、参考にしてください。
FIFAワールドカップ記念硬貨は、2002年(平成14年)に行われたFIFAワールドカップ日韓共催を記念して発行された記念硬貨です。3種の500円黄銅貨、1,000円銀貨、1万円金貨が発行されています。
買取価格の相場は、500円黄銅貨が約700円、1,000円銀貨が約5,000円~7,000円、1万円金貨が約5万円~7万円です。
金貨には純金(K24)が使用されています。さらに、FIFAワールドカップ記念硬貨には、セットがあり、購入時のケースや箱があれば、買取価格は上昇する可能性があります。
東京オリンピック記念貨幣は、1964年(昭和39年)に日本で初めて開催された東京オリンピック大会を記念して発行された記念硬貨です。100円銀貨と1,000円銀貨の2種類が発行されています。
買取価格の相場は、100円銀貨が約100円~400円、1,000円銀貨が約1,000円~3,000円です。
1,000円銀貨は100円銀貨よりも発行部数が少なく、富士山と桜という日本らしいデザインが人気を集めました。現在、価格は落ち着いてはいるものの、いまだに根強い人気があります。
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会記念硬貨は、2020年(令和2年)に開催された東京五輪競技大会を記念して発行された記念硬貨です。100円は20種類、500円は2種類、1,000円は12種類、1万円は3種類で4回に分けて計37種類が発行されています。
買取価格の相場は、100円硬貨が約150円~200円前後、1,000円硬貨が約8,000円、1万円が約3万~4万円前後です。
素材には純銀や純金が使われています。さらに、購入時に抽選形式が取られた記念硬貨は、希少性が高く、今後プレミア価格がつくことも考えられます。
出典:東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会全37種類特別記念貨幣セットの通信販売について(2020年10月20日)|独立行政法人 造幣局
天皇陛下御在位20年記念硬貨は、天皇陛下の御即位20周年を記念して発行された記念硬貨です。500円黄銅貨と1万円金貨の2種類が発行されています。
買取価格の相場は、500円黄銅貨は額面と同じ約500円、1万円金貨は約8万円前後です。
1万円金貨は純金(K24)です。金相場は、2010年前後に比べると落ち着きつつありますが、それでも高い水準を維持しています。相場が高いうちに売却すると良いでしょう。
天皇陛下御在位60年記念硬貨は、昭和天皇の御即位60周年を迎えたことを記念して発行された記念硬貨です。500円白銅貨、1万円銀貨、10万円金貨の3種類が発行されています。
買取価格の相場は、500円白銅貨が約500円~600円、1万円銀貨が約1万円~1万2,000円、10万円金貨が約10万~11万円です。
一部の金貨は、収集のために特別な加工を施した「プルーフ貨幣」として発行されました。10万円金貨は、過去には大量の偽造事件が起こっています。買取を検討している方は、プロに査定してもらうことがおすすめです。
日本国際博覧会記念硬貨は、2005年(平成17年)に開催された愛知万博(愛地球博)を記念して発行された記念硬貨です。500円黄銅貨、1,000円銀貨、1万円金貨の3種類が発行されています。
買取価格の相場は、500円黄銅貨が額面と同じ約500円、1,000円銀貨が約3,000円~5,000円、1万円金貨が約7万円~9万円です。
愛知万博は大阪万博以来、2回目の大規模な国際博覧会として世界から注目を集めました。「自然の叡智」をテーマに121か国が参加し、185日間でのべ約2,200万人もの来場者を記録しています。
1,000円銀貨と1万円金貨、プルーフ貨幣セットには抽選形式がとられたため希少性が高く、状態が良ければ相場よりも高価買取が期待できます。
議会・裁判所百周年記念貨幣は、1990年(平成2年)に裁判制度発足と議会開設の100周年を記念して発行された記念硬貨です。それぞれ5,000円銀貨が発行されており、セット販売もしています。
買取価格の相場は、約6,000円~1万2,000円です。
議会開設100周年記念の表面には「国会議事堂」の図柄、裁判所制度100周年記念の表面には「大法廷」が描かれています。セットの場合、単体よりも高額買取の可能性があります。
新幹線鉄道開業50周年記念貨幣は、2014年~2016年(平成26年~28年)に新幹線の開業50周年を記念して発行された記念硬貨です。100円銅貨は9種類、1,000円銀貨は1種類の計10種類が発行されています。
買取価格の相場は、100円銅貨は約100円~300円、1,000円銀貨は約2万円~3万円です。
新幹線鉄道開業50周年記念貨幣はコレクターや収集家だけでなく、鉄道ファンにも人気があります。とくに、1,000円銀貨は0系新幹線がデザインされており、カラー印刷や虹色に輝く加工などの特殊な技術が用いられました。
銀貨では額面以上の買取価格がつくことはほとんどありません。しかし、2014年(平成26年)に発行された1,000円銀貨は発行枚数5万枚と少ないため高額買取が予想されます。
瀬戸大橋・青函トンネル開通記念硬貨は、1988年(昭和63年)に瀬戸大橋開通と青函トンネル開通を祝し発行された記念硬貨です。それぞれ500円白銅貨が発行されており、セット販売もしています。
買取価格の相場は、約1,000円~2,000円です。
瀬戸大橋は本州から四国にかかる橋の総称です。岡山県倉敷市から香川県坂出市までを繋いでいます。また、青函トンネルは本州と北海道を結ぶ総延長50km程の海底鉄道トンネルです。青森県と函館市の頭文字をとり青函トンネルと名づけられました。
沖縄復帰20周年記念硬貨は、1992年(平成4年)に沖縄県の本土復帰20周年を記念して発行された記念硬貨で、500円白銅貨が発行されています。
買取価格の相場はほぼ額面通りの約500円です。
沖縄県は第二次世界大戦後アメリカの支配下にありました。1969年に沖縄県の返還が決まり、その2年後の1972年に日本へ返還されました。
表には首里城正殿、裏には2匹の上り竜が描かれています。多く発行されているため、たとえ美品であっても約600円でしょう。
出典:時代別テーマ解説|内閣府
国際花と緑の博覧会記念は、1990年(平成2年)に大阪府大阪市の鶴見緑地で行われた国際花と緑の博覧会の開催を記念して発行された記念硬貨です。5,000円銀貨が発行されました。
買取価格の相場は、約5,000円~7,000円です。
花の冠を身に付けた少女が描かれており、人物の図案が採用された記念硬貨はこれが初めてといわれています。花柄のケースに入ったセットも同時に発売されましたが、買取相場に変わりはありません。
東日本大震災復興事業記念硬貨は、2015年(平成27年)東日本大震災からの復興を記念し発行された記念硬貨です。1,000円銀貨と1万円金貨が計8種類発行されました。
買取価格の相場は、1,000円銀貨が約2,000円~4,000円、1万円金貨が約4万円~8万円です。
それぞれ表面のデザインが異なり、1,000円銀貨のみ彩色が施されています。贈答用金貨の未使用品であれば、約17万円~20万円と高額買取も期待できます。
皇太子殿下御成婚記念硬貨は、1993年(平成5年)に皇太子殿下の御成婚を記念し発行された記念硬貨です。500円白銅貨、5,000円銀貨、5万円金貨の3種類が発行されています。
買取価格の相場は、500円白銅貨が額面通りの約500円、5,000円銀貨が約5,000円、5万円金貨は額面通りの約5万円です。
裏面は、菊の御紋章と皇太子殿下のお印「梓(あずさ)」が描かれています。表面は鶴が2羽、パターンを変えて描かれています。プルーフセットも販売されており、セットの場合は高値が付く可能性があります。
記念硬貨を売る方法として業者に依頼する以外に「ネット販売」「両替」「金券ショップ」の3つの方法で換金することができます。
では、どこに買取に出せばよいのでしょうか。ここからは買取に出す際の注意点を3つ紹介します。
手軽に売買できるフリマやネットオークションを利用する人も多いのではないでしょうか。記念硬貨はネット販売することができますが、サイトによっては「現金扱い」となり、出品を禁止している可能性があります。
また、古銭などは専門知識がないと価値を判断しにくいため、フリマやネットオークションで売ってしまうと、本来買い取ってもらえる価格相場よりも値段が下がる可能性があります。
鑑定士が介入していない分、個人で価格設定を決めなければならず、後悔することも考えられます。トラブルも多く発生しており、利用の際は注意が必要です。
記念硬貨は銀行などの金融機関の窓口で両替することが可能です。しかし、どんなに希少価値が高くても額面(硬貨に印字されている金額)が100円であれば100円にしかなりません。さらに両替方法によっては手数料が発生することもあります。
場合によっては損してしまうため、銀行での両替はしないようにしましょう。
金券ショップの場合、売りたい記念硬貨の取り扱いがあれば買取をしてくれます。
記念硬貨の貨幣の需要や市場価値を正確に知るためには、専門性のある知識が必要です。金券ショップでは専門の鑑定士が少ないため、適切な価格での買取は難しいといえます。
価値を正確に判断してほしいのであれば、金券ショップの利用は控えましょう。
記念硬貨の価値を素人が見極めることは困難です。記念硬貨の正しい知識がなければ、安値で処分してしまったり、そのまま放置してしまう人もいることでしょう。しかし、中には、高値で買い取ってもらえる希少なものもあります。
適正価格を知るには業者選びが大切です、信頼できる業者に査定を依頼し、記念硬貨の正しい価値を理解しましょう。
グッドディールでは古銭や記念硬貨など、価値のあるものを適性な価値判断のもと、査定・お買取りさせていただきます。古銭や記念硬貨の価値を知りたい、コレクションを売却したい方はぜひグッドディールへ!
【その他買取ジャンル】
美術品・絵画・茶道具・掛軸・珊瑚・お酒・陶器・楽器・食器・キーケース・手帳・スーツ・靴・洋服・帽子・傘・ベルト・ライター・おもちゃ・家具・楽器なども対応しております。
その他のお品でも、ぜひ一度お問い合わせください。
上記に記載のない商品でも、ぜひ一度ご連絡ください!グッドディールではお客様のご納得いただける高価格で査定させていただきます。