「切手を処分したいけれど、少しでも高く売る方法はある?」
「プレミアがつくのはどんな切手だろう」
「使わない切手はずっと持ち続けたほうが価値は上がるのかな?」
このように、切手の買取について様々な興味や疑問を持っている人もいるでしょう。
本記事では、普通切手やプレミア切手の特徴や買取金額の相場について詳しく紹介していきます。さらに、買取額を少しでも上げるために知っておきたい査定時のポイントや、おすすめの買取業者なども紹介します。
この記事を読むことで、切手の買取査定をスムーズに進めることができるようになるでしょう。プレミア切手に興味がある人や切手買取価格相場について知りたい人は、ぜひ読んでみてください。
普通切手の買取相場
使っていない普通切手を処分するには、郵便局に持ち込み手数料を払って新しい切手に交換する方法や、買取業者や金券ショップに買取ってもらう方法があります。
切手にはシート切手とバラ切手の2種類があり、郵便局での交換では区別されませんが、買取の場合はシート切手かバラ切手かによって査定金額が異なってきます。また、買い取り業者や商品の保存状態などによってもかわるため、注意しましょう。
少しでも高く買い取ってもらうためにも、それぞれの特徴や買取相場について知っておきましょう。
シートの場合
シート切手は同じ額面の切手がシート状になっているものです。
切手買取市場ではバラ切手よりもシート切手の方が需要は高いため、高額で査定してもらいやすいでしょう。ただし、1枚でも切り離されていたり保存状態が悪かったりするとバラ切手の扱いとなり、価値が下がってしまう可能性があります。
金券ショップなどでは切手買取レートが設定されていることが多く、ショップスタッフはそのレートを用いて買取金額を算出します。一般的な買取相場は、1シート100枚の普通切手で額面合計の約80%です。
バラの場合
バラ切手は1枚ずつ切り離された切手のことです。切手が複数枚つながっている場合でも、ふちまできれいなシート状のものでなければバラ切手として扱われます。
バラ切手の買取相場は、84円切手など50円以上の切手で額面の約30%、20円切手などの少額切手で額面の約20%とされています。10円未満の切手は買取不可となることもあるため、買取依頼をする際には確認しておきましょう。
プレミア切手の買取相場
プレミア切手とは、額面よりも高い金額で買取される切手のことです。発行時期が古いものや発行枚数が少ないものなどは特に希少価値が高く、状態が良いものであれば高額査定が期待できます。
ここからは、主なプレミア切手の種類や買取相場について紹介します。お手元の切手に該当するものがないか、ぜひチェックしてみてください。
記念切手
記念切手とは、オリンピックや万博などの大きな国家行事を記念して発行される切手のことです。
中でも買取額が高いとされるのは、明治時代や大正時代に発行された現存数の少ない切手で、代表的なものに「明治天皇銀婚記念切手」「日露戦争凱旋観兵式記念切手」「全国緑化運動記念切手」などがあります。
買取相場は種類や保存状態によっても様々ですが、日本で最初の記念切手である「明治天皇銀婚記念切手」は約3,000円から5,000円で取り引きされています。
特殊切手
特殊切手とは、郵便局のキャンペーンや文化財の紹介などを目的に発行される切手のことです。販売枚数や期間、取り扱う郵便局などが限定されることが多く、希少なものになると買取価格も高額になることがあります。
代表的な特殊切手には「切手趣味週間シリーズ」「国宝シリーズ」などがあり、シリーズを揃えて買取に出すと、買取額アップが期待できるケースがあるのが特徴です。
プレミアがつくものとして特に有名なのが「切手趣味週間シリーズ」のひとつとして発行された「見返り美人切手」です。江戸時代に活躍した浮世絵師・菱川師宣の見返り美人図をモチーフにしたこの切手の買取相場は、バラ切手の保存状態が良いもので約3,000円とされています。
年賀切手
年賀切手は特殊切手の一種で、私製はがきの年賀状に貼付する切手として発行されています。
古い時代のものには高価買取が期待できるものが多く、特に人気があるのが日本で初めて発行された年賀切手である「富士山」です。渡辺崋山の富嶽図がモチーフとなっているこの切手は、状態が良いものの場合1枚が約1,000円で取り引きされています。
また、「円山応挙のトラ」もプレミアのつく年賀切手として有名です。こちらは発行枚数が少ないお年玉切手シートの方が価値は高いとされており、お年玉切手シートの美品は5,000円以上で買取されるケースもあります。
航空切手
航空切手とは、航空郵便用として発行されていた切手の総称です。世界各国で発行されている航空切手ですが、日本の航空切手は発行期間が短かったこともあり、高い買取金額になる可能性があります。
特に、日本初の航空切手である「芦ノ湖航空切手」をはじめ、「きじ航空切手」「五重の塔航空切手」「立山航空切手」など古い時代のものは希少価値が高く、シート切手の買取相場は10,000円前後とされています。
国立公園切手
国立公園切手は、日本各地の国立公園をモチーフとしたシリーズ切手で、特殊切手の一種です。戦前に発行されたものや、発行枚数の少ない小型シートのものにプレミアがつくことがあります。
買取相場は状態にもよりますが、バラ切手1枚で約10円から1,000円です。小型シートの場合は初期の「大雪山国立公園」切手や「霧島国立公園」などが人気があります。買取価格は、4,000円前後となるケースもあります。
沖縄切手
沖縄切手とは、第二次世界大戦後アメリカ軍によって占領されていた時代に沖縄で発行された切手の総称です。発行された年代によって琉球切手とも呼ばれます。
沖縄ならではの絵柄やドル表記など、デザインが独特なためコレクターの間でも人気がある切手です。「沖縄 第1次普通切手」「植林記念切手」「琉球大学開校記念切手」といった発行年の古いものは、特に高価買取が期待できるでしょう。
沖縄切手には数百円以上で買取される切手も多く、例えば「琉球政府創立記念切手」は、額面3円のバラ切手が1枚2,000円以上で取り引きされることもあります。
占領地切手
占領地切手とは、第二次世界大戦中に中国や東南アジアなど日本軍の占領地で発行された切手のことを指します。
プレミア切手として特に有名なのは、フィリピンやミャンマー、マレー半島などの東南アジア諸国で発行された南方占領地切手と呼ばれる切手です。
「矢野切手」「牛耕図案切手」「大東亜共栄圏切手」「比島郵便切手」など多くの種類があり、買取相場は2,000円から10,000円程とされています。
在来国局切手
戦時中、朝鮮や中国に侵攻した日本は現地に郵便局を開設し、その国でのみ使用できる切手を発行しました。在来国局切手と呼ばれるこれらの切手は、日本国内で発行された切手に国名を重ねて印刷したものです。
「朝鮮」と加刷された在朝鮮局の切手や「志那」と加刷された在中国局の切手などがあります。買取相場は種類や状態によっても異なりますが、在朝鮮局の菊切手で約50,000円の値がつくケースもあります。
軍事切手
軍事切手とは、戦時中に軍事郵便に使用するために発行された切手のことです。
軍事切手は専用のデザインで印刷されたものではなく、普通切手に「軍事」の文字を加刷して発行していました。そのため、軍事切手の買取査定では、種類や発行年の古さなどに加えて「軍事」の文字間の違いなども評価のポイントとなります。
種類や特徴が多様なため買取相場は様々ですが、例えば「菊切手加刷軍事切手」が10,000円前後、「新大正白紙軍事切手」で約数千円〜40,000円の価値があるとされています。
中国切手
コレクター人気が高い中国切手にはプレミア切手が数多くあります。
中でも有名なのが「全国の山河は赤一色」です。図柄にミスがあったため半日で発行中止となったこの切手は、希少性の高さからオークションでの落札価格が約数千万円になるなど大変話題になりました。
日本の切手買取市場では「毛主席」や「オオパンダ」といったシリーズものや、年賀切手の「赤猿」などが人気です。「赤猿」のバラ切手の美品には約十数万円の値がつくこともあるなど、状態の良いものであれば高額買取が期待できるでしょう。
切手を買取査定してもらう際の5つのポイント
切手の買取金額は、査定前の準備によって変わってくることがあります。お手元の切手の価値を下げてしまわないよう、切手の取り扱いや売却先の選択に気をつけましょう。
ここでは査定に出す前に知っておきたい、切手買取のポイントを5つ紹介します。
- シート切手をバラバラにしない
- バラ切手は仕分けして査定に出す
- 価値が上がるのを待って長期保存しない
- 金券ショップなどに出さない
- 消印が押された切手も査定に出してみる
1:シート切手をバラバラにしない
同じ切手でも、保存状態の良いシート切手の方がより高額で買取してもらえる傾向があります。もし1枚でも切り離されているとバラ切手と分類されてしまうため、シート切手には手を加えず、そのままの状態で査定に出すようにしましょう。
また、シートの周りにある、白みみと呼ばれる余白部分も切り離さないようにしてください。白みみに切れ目や汚れがあるだけでもシート切手としての価値が低くなってしまう場合があるため、取り扱いには注意が必要です。
2:バラ切手は仕分けして査定に出す
バラ切手は仕分け作業に時間や手間がかかることから、買取業者によっては買取不可となったり仕分け作業代が発生したりするケースがあります。大量のバラ切手を売りたい場合は、事前に仕分けをしてから査定に出すと良いでしょう。
仕分けには切手の額面ごとに数十枚ずつ小袋に分ける方法のほか、台紙に同じ額面の切手を一定数まとめて貼り付けるやり方もあります。指定通りに台紙に貼付された切手は買取レートが上がることも多いため、査定に出す前に買取業者に確認しておきましょう。
3:価値が上がるのを待って長期保存しない
プレミア切手は何かのきっかけで価値が上がったり、人気が下火になって価格が下がったりすることがあり、買取相場は日々変動しています。
買取に出す際は少しでも相場が上がっているときに売却したいと考えがちですが、売るタイミングを計っているうちに切手が劣化してしまう恐れがあります。
切手の価値には保存状態も大きく影響するため、こうした経年劣化は切手の買取価格を下げてしまう要因にもなりかねません。手元で長期間保存せずに、状態の良いうちになるべく早めに買取に出すほうが良いでしょう。
4:金券ショップなどに出さない
切手を売却する際、金券ショップに売ることを考える人もいるでしょう。しかし、プレミア切手を金券ショップに出すことはあまりお勧めできません。
一般的に金券ショップでは在庫になりにくい商品が買取されやすく、切手の場合は普通切手など普段使いするものを中心に扱っているところがほとんどです。
金券ショップには切手の専門知識を持つ査定スタッフがいることはあまりないため、プレミア切手を持ち込んだとしてもその切手の価値を見極めることができず、売れ筋ではない切手と判断されて買取不可になってしまうことがあります。
また、店によっては普通切手と同様のレートを元に買取金額が決められてしまうケースもあり、プレミア切手としての適正な評価がされず損をしてしまう可能性があるため注意しましょう。
5:消印が押された切手も査定に出してみる
切手コレクターには様々なタイプがあり、消印にこだわりを持つコレクターもいます。
消印とは切手やハガキが使用されたことを示す日付印のことです。切手買取市場では消印の種類や形、日付などで切手に付加価値がつき、額面以上の値段で買取してもらえることもあります。
使用済みだからとあきらめず、消印が押された切手も一度査定に出してみると良いでしょう。
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切手の買取を希望する場合は、切手買取の実績が豊富な買取業者に依頼して査定してもらうと良いでしょう。
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▶切手の買取について詳しく見る
バラ切手や使用済み切手、状態の悪い切手であっても査定可能なため、気軽に相談することができるでしょう。
普通・プレミア切手の買取相場を把握しよう
本記事では普通切手やプレミア切手の買取について紹介しました。
切手の買取相場はシート切手かバラ切手か、また切手の種類や年代、保存状態などによっても様々です。不要になった切手を処分する際には、売りたい切手の特徴や買取相場を知っておくと、より高い金額で買取ってもらえる可能性が高まります。
この記事で紹介した査定してもらう際のポイントも参考に、切手の適正価格を判断できる買取業者に依頼してより良い価格での買取を実現しましょう。
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