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「毛皮について詳しく知りたい」
「良い毛皮を見分けるコツや毛皮を良質に保つ方法が分からない」
「どのような毛皮が高く売れるの?」
毛皮製品をお持ちの方や、毛皮製品を買おうと思っている方の中に、このような悩みはありませんか。毛皮になる動物の種類や、どの動物の毛皮が良質なのか知りたいという方もいるでしょう。
この記事では、毛皮の種類や特徴を分かりやすく紹介します。また、有名な毛皮の種類や世界三大毛皮についても具体的に解説しており、記事の最後には毛皮の買取査定の基準も分かりやすく説明しています。
この記事を読めば、毛皮の種類やその特徴、毛皮を高く売るコツがわかるでしょう。毛皮を今から購入したい方や、お持ちの毛皮を高く売りたい方はぜひご覧ください。
動物からとれる毛皮は、防寒具やファッションアイテムとして人気のある素材です。ここでは、毛皮についての基礎知識を紹介します。毛皮とは何かの概念や性質、加工処理法について解説しているため、毛皮について知りたい方はぜひご覧ください。
一般的な毛皮とは、体毛が付いたままの獣皮のことです。古くから防寒具やファッションとして利用されており、その歴史は非常に長いといわれています。近年では、本物の毛皮製品を模した人工毛皮(フェイクファー)と比較し「リアルファー」と呼ばれることも多いです。
毛皮は弾力性と耐久性に富む「刺し毛」と、防寒の役割を果たす「綿毛」から成り立っています。刺し毛は上毛とも呼ばれ、美しいツヤと毛並みが特徴です。一方の綿毛は下毛とも呼ばれる部位で、短く柔らかでふわふわしています。
なお、斑点や毛色、毛質は動物の種類によって大きく異なります。
毛皮には、保温性や吸湿性に優れ、通気性も良いという特性があります。刺し毛と綿毛の2層構造によって、温かさと通気性を両立しています。
動物からとれる一点ものなので、種類により斑紋や毛色、毛質が異なるのも毛皮の特徴です。たとえ同じ種類の動物でも遺伝子や育った環境により、綿毛の密度や毛足の長さ、防寒効果は違います。
毛皮はカビや害虫に弱いため定期的な虫干しやお手入れは必須です。また、光や熱にも弱いため保管方法に気を付ける必要があります。
毛皮の加工処理法には、どのようなものがあるかご存じでしょうか。加工処理方法によって見た目や質感が変わります。
以下では、3つの毛皮の加工処理方法について詳しく解説します。
染色(ダイ)とは、その呼称の通り毛皮を染料で染める加工方法のことを指します。毛皮を単色で染めるのはもちろん、毛先のみを根元と異なった色で染める「チップ・ダイ」にすることも可能です。
抜毛(ブラッキング)とは、毛皮の刺し毛部分のみを抜く加工方法のことを指します。綿毛の密度が高いミンクやビーバー、ヌートリアのような動物の毛皮に抜毛はよく用いられます。
抜毛を行った毛皮はビロードのような光沢をもち、軽くソフトな素材に変化します。上毛を抜くだけで、毛皮は元々の素材とまったく違う魅力をかもし出すようになるのです。
刈毛(シェアード)とは、毛皮の面積を機械で一定の長さに刈り整える加工方法のことです。刈毛処理を行われやすいのは、ベビーラム、ムートン、ミンク、フォックス、ラビットなどの動物の毛皮です。
刈毛を行った毛皮は独特の光沢と感触を得る上、染色の効果も上がります。また、毛の一部が細くなっているラビットは、刈毛することで毛が折れたり切れたりする欠点を解消することもできます。
毛皮に適した動物にはさまざまな種類があり、特徴や手触り、手入れのしやすさや丈夫さも異なります。ここでは、主な毛皮の種類と特徴を紹介します。毛皮の種類について知りたい方はぜひご覧ください。
ミンクは「毛皮の女王」と呼ばれる人気の毛皮です。差し毛は強くしなやかで光沢に富み、密度の高い上質な綿毛はシルキーで手触りも良いため、毛皮としては最高級の素材だといえます。耐久性や保湿性にも優れており、コートなどの衣類に多く使われることが多いです。
1866年に養殖化に成功し現在では25種類以上カラーがあるため、色が豊富なのもミンクの魅力だといえるでしょう。染色・抜毛・刈毛などの加工により、毛皮の性質を変えて利用するのも比較的容易です。なお、下位互換としてはウィーゼルが挙げられます。
キツネの毛皮の総称がフォックスです。フォックス類は主に、カナダや米国(アラスカ)、ロシアやフィンランドなどで養殖が行われています。なお、毛皮は毛色によって以下のように種類が分かれます。
・レッド(赤みを帯びたオレンジ色)
・シルバー(黒色と銀色)
・シャドー(白色)
・ブルー(銀色)
色は違えど、どの種類も差し毛・綿毛共に長毛で保温性がしっかりしているのが特徴です。また、耐久性も高いため丁寧に手入れをすれば劣化しにくく長期的に使えるでしょう。
ラクーンとは、アライグマの毛皮のことです。主にアメリカやカナダで養殖されており、生産国によって「アメリカンラクーン」「カナディアンラクーン」の2種に分かれます。いずれもやや長めの刺し毛と、尾のリング状の斑紋があるのが特徴です。
ラクーンの刺し毛は銀色がかった黒色、綿毛は柔らかくグレー系の色味です。保温性と耐久性に優れているため、カジュアルな製品やトリミングにも活用されます。
衣料革用に品種改良された、フランス系のウサギとチンチラを合わせた毛皮がレッキスです。短毛ですが非常に毛の密度が濃く、毛質や手触りが良いためラビットファーの中でも最高級品に分類されます。
保温性が高く柔らかい毛質でありながら安価であるため、利用範囲が非常に広いです。毛皮はマフラーやベスト、コートなどの衣類に使われます。使用の際には毛が擦り切れやすいため、バックなどの長時間摩擦が起こるものを一緒に身に着けないよう気を付けましょう。
コートやファー、マフラーやラグなど幅広い用途に使われるのがムートンです。比較的リーズナブルな値段で入手できるため、身近な毛皮のひとつとして人気があります。湿度が上昇すると水分を蓄え、乾燥すると水分を放出するため吸湿性が高く、肌触りがサラサラしているのが特徴です。
ムートンの欠点は非常に重いところですが、スペイン産のメリノムートンやラゴンムートンは軽いです。しかし、これらのムートンは高級品のため、価格は通常のものと比較すると約10倍以上になる場合があります。
非常に短く軽い毛質が、リスの毛皮の特徴です。グレードの高い毛皮は毛の密度が非常に濃く、鮮明なブルーグレーの背部に白色の腹部を持つため美しく人気があります。リスの毛皮は非常に軽いため、コートの表地やライナーに加工されることが多いです。
なお、リスは毛皮のほかにその尻尾も重宝されている動物です。尻尾の毛は長く立派であり、フェイスブラシなどの化粧品用筆やアクセサリー小物に使われます。
ヌートリアはビーバーに似たげっ歯類です。1954年に養殖用に北米から輸入され、各国で毛皮動物としての飼育が始まりました。薄茶色の固くて光沢のある長い差し毛と、柔らかい褐色の綿毛がヌートリアの特徴です。毛皮は主に抜毛・刈毛され使われます。
繁殖力が高く希少性が低いので、高級毛皮と比較してリーズナブルな価格で買えるのがヌートリアの魅力です。毛皮の中でも耐久性も高いので、毛皮初心者にもおすすめだといえます。
出典:④ヌートリア/Nutria|一般社団法人 日本毛皮協会
ラム類は羊の毛皮の総称です。ラムには、地域ごとに特徴が異なるさまざまな種類があります。
カラクルラムは、巻き毛による美しい斑紋が見られるラムです。刺し毛がなく綿毛だけで構成されており、毛丈は極短毛か短毛なのが特徴です。
カルガンラムは中国産のラムで、白い巻き毛状の綿毛が特徴といえます。毛丈は短めであり、毛質はやや柔らかく光沢が少ないです。
チキャンラムは中国産のラムで、毛質は柔らかくゆるやかなウェーブがあります。チベットラムは毛足が非常に長く、白くカールした綿毛が特徴です。ベビーラムは子羊の毛皮の総称で、カールした毛を伸ばしたり、刈毛したりして使用されることが多い毛皮です。
いずれの毛皮も軽く温かいため、用途はコートやベストになることが多いでしょう。
毛皮の中には「世界三大毛皮」と呼ばれる最高級品が存在します。これらの毛皮は非常に価格が高く、買取相場も良いことが多いです。
ここでは、世界三大毛皮「セーブル」「チンチラ」「リンクス」について徹底解説します。
セーブルとは黒テンの毛皮のことで、特にロシアンセーブルが有名です。同じイタチ科のミンクと比べ毛並みが深く、刺し毛は4~5cm程度と長い傾向にあります。価格の相場は、最高級品のロシアンセーブルなら総毛皮のコートで200~500万円程度です。
美しいツヤと優れた保湿力、耐久性を兼ね備えた毛皮であり、最高級品として珍重されています。特に、白や銀の入った「フルシルバリー」は希少価値が高く、販売価格や買取の相場も高めです。
チンチラは、チンチラ科の動物でネズミの仲間です。アンデス山脈に生息していましたが、その毛皮の価値から乱獲され、かつて絶滅寸前まで追い込まれた動物です。現在流通している毛皮は全て養殖種で、差し毛はなく非常に柔らかな毛質をしています。
価格の相場は新品のコートなら約100万円以上、高級コートで約500万円にもなります。
白色・黒色・グレーが複合した綺麗な色合いも、チンチラの毛皮の特徴です。うっとりするほど柔らかで、すべすべの肌触りが堪能できますが、耐久性には欠けるため取り扱いに注意が必要です。
リンクスとは、ロシアや北米に生息する「オオヤマネコ」と呼ばれる動物のことです。世界的に希少な動物のためワシントン条約で保護されており、そのため生産が極めて難しく希少価値も高い毛皮として知られています。
全身のまだら模様と柔らかい長めの毛足がリンクスの特徴です。毛皮の白い部分が長いほど、その毛皮は高値で取引される傾向にあります。価格の相場はコートで約100万円以上です。
毛皮を売り買いするときに気になるのが、買取の基準です。ここでは、毛皮の買取価格を決める基準を紹介します。現在お持ちの毛皮を極力高く売りたい方は、ぜひご覧ください。
売りたい動物の毛皮の種類は、その価値を大きく左右します。世界三大毛皮やミンクやフォックスなどの人気の高い毛皮は、それだけで買取の際の評価が高まりやすいです。希少価値や需要の高い種類ほど、高値はつきやすい傾向にあります。
なお、リンクスなど一部の毛皮はワシントン条約で国際取引が禁止されています。既にお持ちの毛皮を取引する場合にも、証明書が必要な点には注意しましょう。
ツヤが失われていたり毛抜けしたりした毛皮は、劣化が進んでいると判断され買取価格が下がります。一度劣化した毛皮は元には戻せないため、買い取っても売れない可能性が高まるからです。そのため、毛皮の品質が良い状態を保っているものが高値で取引されるでしょう。
購入した毛皮を売りたい方は、毛皮の品質を保つよう心がけましょう。なお、毛皮には以下のような手入れが効果的です。
・定期的に虫干しを行う
・カバーをかけて保管する
・毛の汚れはぬるま湯で濡らして絞ったタオルを使い、皮を濡らさぬよう拭いて陰干しする
毛皮を使った衣料品には、デザインにおける流行があります。毛皮の品質が良かったとしても、流行を過ぎたデザインのものは需要に恵まれず、査定価格が下がる可能性が高いです。
よって、デザイン性のある毛皮を高く売るには、流行が過ぎないうちに買取依頼をするのが効果的だといえるでしょう。
毛皮にはさまざまな種類や特徴があり、温かさや耐久性、デザインなども動物によって大きく異なります。価格も動物によって多種多様であり、世界三大毛皮と呼ばれる良質な毛皮を使った商品には高額な買取価格が付きやすいでしょう。
毛皮の価値を高く保つには、手入れをしっかり行い品質を下げないことが重要です。買取の際にはデザインも価格に関わるため、流行が過ぎないうちに売ってしまうのも手でしょう。
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