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「宝石にはどのくらいの種類があって、どんな特徴があるんだろう?」
「宝石を持つことにはどんな効果があるの?」
「誕生石とはいったい何だろうか」
ネックレスをはじめとした、高級アクセサリーとして親しまれている宝石ですが、その詳しいことは意外に知らないという方も多いのではないでしょうか。
また、身近なものとして「誕生石」が有名ですが、その持ち主にどのような力を与えるかなどを知りたいという方もいることでしょう。
この記事では、宝石の基礎知識や有名な宝石の種類とその特徴、さらには世界三大希少石について詳しく解説しています。
また、それぞれの石言葉や、その宝石だけが持つ特色なども紹介しているため、この記事を読むことで、宝石や誕生石にどのような特徴や効果があるかが分かるでしょう。
さらに、希少な宝石についての知識も得られるため、宝石や誕生石に興味がある方は、ぜひご一読ください。
ここでは、誕生石や石言葉など、宝石の知識について詳しく紹介します。
古代から現在まで、光り輝くその美しさから多くの人を魅了し続けている宝石は、自然からの貴重な贈り物と言えるのではないでしょうか。
その魅力はどこからくるのか、まずは宝石の基礎から知っていきましょう。
一般的に、ジュエリーなどに使用される鉱物を宝石と呼びますが、希少性の高さと見た目の美しさを備え、さらにモース硬度7以上の硬度がある「天然石」が宝石と呼ばれます。
例えば、その美しい外観からジュエリーやリングなどの装飾用として重宝されている、ダイヤモンド、エメラルド、ルビーなどは、誰もが一度は目にしたことがあるでしょう。
「モース硬度」とは、鉱物の硬さを1から10で表している単位で、モース硬度7は石英と同じ硬さです。
水晶や数珠などに代表される石英は、砂埃の中に多く含まれる物質で硬さがあるため、経年劣化による品質の変化が起こりにくいのが特徴です。
例外として、真珠、サンゴ、オパールなどは、モース硬度7以下ではありますが、外観の美しさと希少性から宝石として扱われています。
また、天然石であれば、カットや研磨のみならず、トリートメントなどの人工的な処理を施した鉱物も宝石に該当します。
誕生石とは、1月から12月までに割り当てられた宝石で、それぞれに効能や意味が込められています。「自分の誕生石をお守りとして身につけると幸運が訪れる」とも言われているため、調べたことがある人も多いことでしょう。
誕生石の由来は諸説ありますが、旧約聖書のエジプト記に登場するイスラエル祭司長の胸当てにはめ込まれた12種類の宝石や、ヨハネの黙示録に登場する、聖都の城門にある12個の土台石が有力と言われています。
1912年頃にアメリカの宝石業界が誕生石を統一し、日本でも一般的に認知されるようになりました。
宝石には、種類ごとに祈りや意味が込められている「石言葉」があります。しかしながら、石言葉には複数の説があり、正しいものが決まっているわけではありません。
例えば、聖書の記述や宝石の色、あるいは宝石が採れる場所に因んだものなど、複数の説があることから、1つの宝石に複数の意味があります。そのため、調べた本やサイトによって意味が違っていることもあるでしょう。
宝石をプレゼントする際は、上記のことを考慮したうえで、石言葉を調べて、相手のイメージに合わせて贈るのがおすすめです。
ここでは、美しい色を放つ宝石(カラーストーン)について、その種類や特徴から石言葉まで、色ごとに分けて詳しく紹介します。
宝石は、含まれている成分によって特徴や色合いが変わります。自然界で生み出されたカラーストーンの魅力的な色合いと輝きは、どのように生み出されるのでしょうか。
以下で詳しく見ていきましょう。
燃えるように輝く赤い宝石は、情熱や活力を与えるとされています。目を引く赤色は、コーディネートのアクセントにもなるでしょう。
赤い宝石には、ルビー、ガーネット、スピネル、ルベライトなどがありますが、ここでは、ルビー、ガーネットについて詳しく紹介します。
「宝石の女王」とも呼ばれるルビーは、美しい赤色の輝きを放つ、希少性が高い宝石として有名です。
コランダムと呼ばれる、酸化アルミニウムの結晶からできた鉱物で、微量な酸化クロムが結びつくことで、貴重な赤いルビーが誕生します。
ダイヤモンドの次に硬い宝石とされており、傷や割れが生じにくいのが特徴で、多くの国で厄除けの効能があると信じられています。ほかにも、不老長寿の力を授けるお守りや、結婚40年目のお祝いの品として知られていることをご存知の方もいるでしょう。
7月の誕生石であるルビーの主な石言葉は、「情熱」「良縁」「勝利」「仁愛」などです。
ガーネットは、ケイ酸塩鉱物の一種で、似たような構造のガーネット結晶が集合した状態で生み出される宝石です。
宝石が集合している姿が、赤いざくろの実に似ていることから、和名で「柘榴石(ざくろいし)」とも呼ばれ、赤色だけでなくオレンジ色や緑色など、豊富な色のガーネットが存在するのが特徴です。
ローマ時代には、兵士の身を守る護符として使われており、現在では18年目の結婚記念日のお祝いの品として知られています。
1月の誕生石として知られているガーネットの主な石言葉は、「実り」「繁栄」「真実」「友愛」などです。
優しく輝く桃色の宝石に、ロマンティックな幸福感と、柔らかい雰囲気を感じる人は多いでしょう。
桃色の宝石には、ピンクトルマリン、ローズクォーツのほか、ピンクサファイア、モルガナイトなどがありますが、ここではピンクトルマリン、ローズクォーツについて詳しく紹介します。
ピンクトルマリンは、成分元素が複雑に混ざっていて、約10種類のグループから成り立つ宝石です。強くこすったり熱を加えたりすると電気を帯びるため、和名では「電気石(でんきせき)」と呼ばれています。
この性質を利用して、古代ではたくさんの民族が病気の治療に用いていたとされています。また、有害な電磁波を吸収する効果もあることから、恋愛関連で高い効果を発揮するという説をご存知の方も多いでしょう。
10月の誕生石であるピンクトルマリンの主な石言葉は、「愛情」「安楽」「新しい出会い」「寛大」「潔白」などです。
ローズクォーツとは、ピンク色の石英で、火山岩の中に産出される宝石です。その色合いから、「紅水晶(べにすいしょう)」や「薔薇石英(ばらせきえい)」などの和名を持っています。
インクルージョンと呼ばれる内包物や、ひび割れが見られるのが特徴で、愛と美の女神アフロディーテの石とされ、美容や恋愛関連で高い効果を発揮すると言われています。
ローズクォーツは10月の誕生石で、主な石言葉は「慈愛」「優しさ」「穏やかさなど」などです。
太陽のように輝く黄色の宝石は、明るさや元気を与えるとされているため、身につけることで自分の個性を引き出すことができるでしょう。
黄色の宝石には、シトリン、トパーズのほか、カナリートルマリン、ゴールデンパールなどがありますが、ここではシトリン、トパーズについて詳しく紹介していきます。
シトリンは石英の一種で、黄色で透明感のある宝石です。しかしながら、天然の流通量は少なく、ほとんどがアメジストを加熱して人工的に仕上げています。
黄色い色を放つシトリンは、仏語でレモンを意味する「citron(シトロン)」が語源となっていますが、和名の「黄水晶(きすいしょう)」を耳にしたことがある方もいるでしょう。
古代から太陽のエネルギーを持つ石として大切に扱われ、病気を改善し、邪気を払うと信じられています。
シトリンは11月の誕生石で、主な石言葉は「希望」「友愛」「自信」などです。
トパーズは、ケイ酸塩鉱物の一種です。トパーズに含まれる、フッ素と水酸基の量で色が変わり、FタイプとOHタイプに分けられます。
水酸基の量が増えると、茶色に近い黄色になるのが特徴です。和名で「黄玉(おうぎょく)」と呼ばれますが、黄色以外にも様々な色のトパーズが存在します。
古代から持ち主を災難から守ると言われ、さらに良縁をもたらし、対人関係を良好にする効果があるとされています。
トパーズはシトリンと同じ11月の誕生石で、主な石言葉は「友情」「希望」「潔白」などです。
穏やかに輝く緑色の宝石は、癒しの象徴として落ち着きを与え、身につければ柔らかい雰囲気を醸し出せるでしょう。
主な緑色の宝石としては、5月の誕生石で、世界の四大宝石の一つとして有名なエメラルド、8月の誕生石で、絶妙な色の美しさが魅力のペリドットが挙げられます。石言葉は、共通して「幸福」「希望」「愛」などです。
その他にも、東洋で人気の高いヒスイや、緑色をしたガーネットの一種であるツァボライトなどがあります。
海のように輝く青色の宝石は、冷静さや知性を与えるとされていますが、身につけることで、さらに爽やかな印象を与えられるでしょう。
主な青色の宝石としては、9月の誕生石で、婚約指輪や世界の四大宝石の一つとして有名なサファイアをはじめ、12月の誕生石で、青と紫のバイカラーが印象的なタンザナイト、3月の誕生石で、海のような透明感のあるアクアマリンが挙げられます。
石言葉は、サファイアが「慈愛」「真理」、タンザナイトが「神秘」「冷静」、アクアマリンが「沈着」「勇敢」などです。
その他に、見る角度で別の色に輝くアイオライト、古くから魔除けの石として知られているラピスラズリなどがあります。
上品に輝く紫色の宝石は、気品や癒しを与えるとされていることから、身につけることで優雅な印象を醸し出せるでしょう。
主な紫色の宝石としては、2月の誕生石で、紫水晶と呼ばれるアメジストが挙げられます。石言葉は、「高貴」「誠実」「心の平和」などです。
その他に、マーブル模様が特徴的なチャロアイト、アメジストとシトリンが合わさった、アメトリンなどがあります。
明るく輝くオレンジ色の宝石は、ビタミンカラーとして元気を与えるため、身につけることで若々しい印象になるでしょう。
主なオレンジ色の宝石としては、11月の誕生石トパーズの中でも、希少価値が高く上質なインペリアルトパーズ、10月の誕生石オパールの中でも、遊色効果が見られ虹色に輝くファイアオパールなどが挙げられます。
石言葉は、インペリアルトパーズが「友情」「繁栄」、ファイアオパールが「情熱」「生命力」などです。
その他に、樹液が固まってできた宝石のアンバーなどがあります。
清らかに輝く白色・無色の宝石は、純真や素直さを与えるとされているため、身につけることで清潔感のある印象を出せるでしょう。
主な白色・無色の宝石としては、6月の誕生石で、貝の中で作られるパール、4月の誕生石で、宝石の王者として有名なダイヤモンドが挙げられます。
石言葉は、パールが「富」「円満」、ダイヤモンドが「純潔」「純粋無垢」などです。
その他にも、珍しい無色透明な宝石ゴッシェナイト、青白い光の筋が特徴のムーンストーン、カンボジアなどで採掘されているジルコンなどがあります。
アレキサンドライト、パライバトルマリン、パパラチアサファイアは、「世界三大希少石」と言われています。
美しい光沢で見る人を魅了するこれらの宝石は、希少性が高い宝石の中でも、特に貴重なものとされています。
ここからは、「世界三大希少石」の特徴や種類について、詳しく見ていきましょう。
希少価値の高い宝石である「アレキサンドライト」は、「宝石の王様」と呼ばれています。
クリソベリルという鉱物の一種で、光の違いで色が変わる不思議な特徴があり、蛍光灯の光の下では暗赤色、太陽光の下では緑色に変色します。
最初の産地はロシアのウラル鉱山でしたが、現在ではすでに枯渇している状態です。アレキサンドライトの産地は圧倒的に少なく、産出されている場所も数年後には枯渇すると予想されています。
また、状態の良いアレキサンドライトが見つかるのは非常に稀とも言われているため、手に入れることは難しいでしょう。
「パライバトルマリン」は、トルマリンの一種であるリシア電気石に、銅を含んだ鉱物で、「幻の宝石」と言われています。
透き通るように美しく、内側から蛍光のように輝く姿から、「ネオンブルー」や「ネオングリーン」という別名が付けられています。
名前の由来となっている、ブラジルのパライバ州の鉱山はすでに閉山しており、産地が少なく生産量が不安定なことも、「幻の宝石」と言われる所以でしょう。
「パパラチアサファイア」はサファイアの一種で、珍しく美しい色から、「サファイアの王」と呼ばれています。
通常のサファイアのような青色ではなく、ピンクとオレンジの中間色をしており、この絶妙な色合いが高く評価される宝石です。
しかし、その配色バランスが一定以上で、不純物が微量でなければパパラチアサファイアとは認められません。
名前の由来は、産出国であるパパラチアですが、産出量が少なく条件が厳しいため、現在では幻の宝石となっています。
パパラチアサファイアは、色合いや見た目が蓮の花に似ていることも特徴の一つです。
この特徴から、産出国の一つであるスリランカで「蓮の花」を表す言葉の「パパラチア」が由来になったとも言われています。
この記事では、宝石の基礎知識をはじめ、様々な宝石の種類や特徴について紹介してきました。
宝石は、自然に生まれた煌めきとデザインの美しさで、宝飾品として多くの人に愛されています。種類や特徴を深く知ることで、新たな魅力を発見できるでしょう。
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