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余って使い道のない切手に困っている方も多いでしょう。そんなときに推奨されているのが、日本郵政のサービスの支払いに切手を使う方法だとされています。日本郵政以外にもネットオークションでも利用できるため、本記事を参考に切手を有効活用することがおすすめです。
「切手が余っているのだけど普通郵便はあまり使わないから、郵便代以外の使い道が知りたい。」
「切手で支払い可能なサービスってどんなものがあるの?」
このように、切手の使い道について疑問や悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
本記事では、切手に関する簡単な歴史を紹介するとともに、切手を支払いに利用できるサービスを解説しています。
切手を支払いに利用できないサービスについても解説しているため、この記事を読むことで余った切手の活用方法を知ることができます。
また、郵便局以外で切手での支払いができるサービスの紹介もあることから、郵便物での取引は特にしないという方や、切手を処分したい、有効活用したいと考えている方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
世界で初めて切手が発行されたのは1840年5月6日で、郵便制度の改革が起きていたイギリスで発行された1ペニー切手と2ペンス切手の2種類が世界最初の切手です。
ヴィクトリア女王の横顔が描かれたそれぞれの切手には色と料額に特徴があります。1ペニー切手は黒のインクを使ったことから「ペニーブラック」、青のインクを使ったことから「ペンスブルー」の愛称で親しまれていたと言います。
ちなみに世界最初の切手には、偽造防止のために王冠模様の透かしが用いられているのです。さらに新しい印刷技術が確立されたことで偽造防止や再用防止、それに加えて大量印刷できるようになったことが切手の普及に一役買ったと言われています。
その3年後にはスイス、ブラジルでも切手が利用されるようになり、やがて19世紀末には世界中で切手が用いられるようになったのです。なお日本で切手が導入されたのは、1871年とされています。
出典:博物館ノート|郵政博物館
未使用の切手は、日本郵政の一部のサービスでは「日本郵政で提供するサービスを受けるための前払い」という形で支払いに利用することができます。あくまで日本郵政の窓口での支払い限定ではありますが、切手支払いできるサービスは多種多様です。
日本郵政以外では、オークションサイトや切手博物館でも利用できる場合もあります。このように、利用できるサービスは限定されているものの、対応しているサービス内であれば郵便切手で支払いをすることが可能です。
切手で支払いができるのは、基本的に日本郵政が提供しているサービスになります。サービスの利用料金として切手の額面そのままに支払いができるため、切手が余ったら利用するとよいでしょう。
日本郵政のサービス以外にも切手で支払いができる特殊なものもあるため、そちらも含めてここからは切手で支払いができる9つのサービスを紹介します。
ゆうパックは日本郵送の配送サービスのひとつで、荷物を配送してもらう際に利用されることから広く普及しているサービスとして知られています。
そんなゆうパックの料金支払いの方法は現金だけではなく、切手払いにも対応しているのです。一般のゆうパックはもちろん、重量ゆうパックやゴルフゆうパックなどのサービスでも切手で支払いができます。現金との併用も可能です。
ただし切手で支払いができるのは日本郵便の窓口限定であるため、コンビニなどに持ち込んだ場合は現金での支払いのみとなります。
ゆうメールは冊子などの印刷物、CDやDVDなどの電磁的記録媒体といった薄いものや軽量のものを、メール便として郵送できるサービスです。
こちらのサービスの支払い方法も、ゆうパック同様に現金と切手払いが利用できます。
書き損じのはがきや手紙、年賀状などの郵便書簡は、日本郵政の窓口に持って行くことで新しいはがきや切手と交換してもらうことが可能です。ただ一部のものを除いて、交換する際には種類や枚数に応じた交換手数料が発生します。
その際の手数料は現金だけではなく切手でも支払うことが可能で、現金と組み合わせることで手軽に余った切手を消費することが可能です。
通常の郵便物と異なり、補償が付いている、記録が残る、受け取りのサインが必要となるなどの特徴を持っているのが、書留と呼ばれる郵便物です。一般書留や簡易書留、現金書留があり送料に「基本料金」や「書留料金」が含まれています。
そんな書留には送料として切手を貼るのですが、現金で送料を払う以外にも切手で支払いをすることもできます。ただし切手で支払いができるのは簡易書留や一般書留で、現金書留の場合は現金以外だとクレジットカードや電子マネー、QR決済に限定されています。
また、一般書留郵便物の内容文書を証明するサービスとして「内容証明」というものがあります。こちらを切手で払う際は、封筒に貼付せずに、郵便窓口まで持って行きましょう。
大量の荷物や郵便物を10個(通)以上出す際、郵便料金を一括で支払えるのが料金別納サービスです。料金別納郵便と呼ばれることもあります。支払いに関しての領収書が欲しい場合は、窓口にてもらうことができます。
こちらの支払いに関しても、現金だけではなく切手払いにも対応しています。ただし一部のサービスで料金別納では切手払いが廃止されているため、切手払いをしたい場合は窓口での確認が必要です。
速達とは、通常の配送や郵送よりも急いで届けてほしい場合に利用できるサービスです。ゆうメールでも利用可能とされているのですが、オプション扱いになるため通常の送料に加えて追加料金が発生します。
速達は郵便物やゆうメールで利用可能なオプションであるため、料金を切手で支払うことが可能です。その場合は現金と併用することもできるため、不足分を現金または切手で補うという使い方ができます。
ゆうパックやゆうメール、ゆうパケットの送料の支払いは、送る側が支払う元払いのほかにも受け取った側が支払う着払いがあります。
着払いの送料はその場で支払うまたは後納のどちらかを選ぶことができ、どちらの場合でも切手払いが可能です。また、現金払いの併用もできます。
国際スピード便(EMS)は、海外に荷物を送る場合や海外から個人輸入を利用する場合に用いられている配送方法です。手ごろな価格でスピーディーに荷物の配送サービスを受けられる点から、広く普及しています。
そんな国際スピード便の送料は現金払いのほか、切手払いでも対応可能です。また、1通からでも料金別納を利用できます。
ここまでは日本郵政のサービスで利用できる切手払いについて紹介しましたが、少し変わった使い方として切手博物館の入館料が挙げられています。
切手博物館は名前の通り、切手に関する様々な展覧品を楽しめる施設です。そんな切手博物館では切手に関する面白い取り組みとして、切手による支払いにも対応しています。ただお釣りは出ないため、注意が必要です。
コロナウイルス感染症の対策中は、感染予防のため切手での支払いは休止しています。
日本郵政のサービスの多くは、切手で支払いができるようになっています。ただ全てのサービスが対象になっているわけではなく、中にはレターパックやスマートレターのように切手で支払いができないサービスもいくつかあるのです。
また、ネット取引などでよく使われるクリックポストの送料はオンライン決済、メルカリで使用できるゆうゆうメルカリ便は、販売利益から自動的に差し引かれるシステムなため、切手を使用しません。
ここからは、切手で支払いができないものを大きく分けて2種類紹介します。
レターパックやスマートレターは、サイズや重量が限定されていますが、全国一律料金で信書も送れるサービスです。
どちらも専用の封書を利用するのですが、この専用封書の購入費用は切手払いができません。ただし、不要の切手や書き損じたはがきと交換することで手に入れられるため、交換手数料も含めて切手を使う方法は有効です。
期間限定で販売されている記念切手や特殊切手、くじ引き番号がついているはがきなども切手で購入できない対象として挙げられています。また、通常の切手と交換することもできません。
逆に特殊切手や記念切手から普通切手への交換はできるため、利用する際にはその点を踏まえて検討する必要があります。
郵便局や切手博物館以外で切手の支払いができるサービスとして挙げられているのが、ネットオークションやフリマアプリです。どちらも全ての出品で利用できるわけではないものの、出品者が「切手払い可能」としていれば利用できます。
通常、ネットオークションやメルカリなどのフリマアプリでは物々交換を禁止するガイドラインが掲げられています。ただ使用期限が設けられていない切手の取扱に関しては、金券の一種として認識されているため、支払いに利用できるようになっているのです。
ただし注意点として、切手を現金化する際の手数料や手間賃を差し引かれてしまうという点があります。つまり日本郵政のサービスのように、額面通りの金額では使えません。条件を提示している出品者も多いため、きちんと確認してから利用することが必要です。
使わずに持て余している切手は、日本郵政のサービスでの支払いで活用できます。金額以上利用してもお釣りが出ないデメリットはあるものの、現金払いと併用できる点や手軽に利用できる点が魅力です。
また日本郵政のサービス以外にも、ネットオークションなど利用できるところはあります。そのため、切手で支払いができるサービスの種類や注意点、切手払いが使えないサービスのことも知った上で有効活用することがおすすめです。
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