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浮世絵として有名な「見返り美人」は、切手としても人気があり、復刻版が販売されたこともあります。切手コレクターから、見返り美人の切手を見せられたり自慢されたりした経験を持つ方もいるでしょう。
浮世絵と同様に切手の見返り美人もコレクターに人気があるため、高額で取引されることもあります。ただし、見返り美人の切手ならどれでも高額になるというわけではありません。
本記事では、見返り美人切手がいつ発行されたものか見分けるポイントや、高額を期待できる条件などを解説します。正確な買取額は専門家に査定してもらうことになりますが、自分が手にしている切手と条件を見比べて、高額査定の夢を見てみるのも一興です。
この記事を参考に見返り美人切手の種類と特徴を理解していれば、手元にある価値の高い切手を知らずに処分してしまうことも避けられるようになるでしょう。
1948年に発行された「見返り美人切手」は、切手趣味週間シリーズの第2弾として登場しました。この切手のデザインは、江戸時代の浮世絵師・菱川師宣の「見返り美人図」を採用しています。5円の額面で売られたこの切手は、当時の切手の中で最も大きなサイズを誇ります。
戦後直後の1948年は、浮世絵の鮮烈な色彩を再現するのが技術的に難しかったことから、シンプルな茶色の1色刷りでの発行となりました。
出典: 切手の豆知識|独立行政法人 国立印刷局 お札と切手の博物館
見返り美人の記念切手は今までに3回発売されました。1回目は昭和の時代で茶色の1色刷りでしたが、2回目、3回目は平成の時代に発行され、2回目のときはフルカラー、3回目は単色とフルカラーがありました。
「見返り美人」としての発行は3回ですが、2001年にも「日本国際切手展2001記念郵便切手(タブ付き)」の意匠の1つとして上半身だけの見返り美人が採用されています。2021年にも「見返り美人」と「月に雁」のセットで郵便創業150年切手帳に内包されました。
出典:平成13年特殊切手「日本国際切手展2001記念郵便切手」|日本郵便株式会社
同じデザインの見返り美人切手ですが、発行された時期によって異なる点があります。見返り美人切手の発行時期による違いを理解し、見返り美人切手を見かけたときや手に入ったときに、種類を判断できるようにしておきましょう。
ここでは、見返り美人切手を見分けるポイントを解説します。
3回発行されている見返り美人切手は、発売時期によって額面が異なります。1948年発行の見返り美人切手は、5円の額面価格です。平成時代の見返り美人切手は、発売時の普通郵便価格で発行されました。
出典:平成13年特殊切手「日本国際切手展2001記念郵便切手」|日本郵便
1948年発行の見返り美人切手にも種類の異なるものがあります。1948年発行の見返り美人切手には初版と逓信文化展記念版があり、どちらも色や額面は同じですが台紙のデザインだけが異なります。
台紙のデザインしか相違点がないため、台紙から放してバラにしてしまうと一般の人では見分けがつかず、専門家の判断を仰ぐ必要があるでしょう。
見返り美人切手は、1948年発行のものが高値で取引されています。取引価額は切手の保存状態にもよるため、状態がよく、未使用、シート状態で5,000円くらいが相場だといわれています。バラの場合は、1枚500円ほどです。
使用済みであっても、初日カバーと呼ばれる発売初日の消印が押されたものは希少性が高くなるため、条件によっては高値がつけられる可能性があります。
手元に見返り美人切手があったり、知人から見返り美人切手の処分を相談されたりしたときは、できるだけ高額で売れるようにポイントを押さえておきましょう。
ここでは、見返り美人切手を高値で売るためのポイントを解説します。ポイントを知らずに価値を下げてしまうことがないように、理解しておきましょう。
今ではインターネットで調べれば、おおよその相場や取引の価格帯などがわかります。見返り美人切手の状態によって査定が異なるため、取引額は専門家にゆだねることになりますが、相場を知っていれば査定の妥当性も確認できます。
公開されている相場は最高値のことも多いですが、相場を目標基準としておけば法外な安値で取引される危険性は免れるでしょう。
買取の相場として見かける価格は、保存状態が優れている場合の買取価格です。相場とされる価格に近い価格で買い取ってもらうためには、切手の保存状態に気を配っておきましょう。
保存状態のよい切手とは新品に近い状態が求められるため、のり面の保護にも気を遣い、陽があたらず湿気の少ない場所で保管しましょう。専用のファイルで保管するのもおすすめです。
切手は1枚単位のバラ売りの他、切手が切り離されておらず周囲に余白があるシート状態でも売られています。切手のコレクターにとってはシート切手の方が需要があるため、買い取ってもらうときもバラより高額を期待できます。
手持ちの切手がシート状態なら、バラ売りせずシートのまま査定してもらうようにしましょう。切手の周囲の切り離し線にあたる「目打ち」が無傷のまま保存されている切手シートは、保存状態が高く評価される可能性があります。
見返り美人切手の買取を依頼するときは、実績のある買取業者を選ぶようにしましょう。近くにある買取業者に、とりあえず査定だけでもしてもらおうというあいまいな考えで依頼をすると、損をしてしまうこともあります。
思い通りの価格が提示されなかった際、買取をキャンセルすると査定料とキャンセル料を請求される可能性もあるため、各種手数料が無料の業者や、他業者よりも高額買取を謳っている業者などを利用するとよいでしょう。
そこでおすすめなのが、幅広いジャンルで買取サービスを行っている買取サービス「グッドディール」です。
グッドディールなら出張買取や宅配買取にも対応しており、切手買取の実績が豊富なため、他社よりも高価買取が期待できます。
見返り美人の切手を売るときには、セットで売ると高額になる切手がないか手元を確認してみましょう。
見返り美人切手だけでなく、他にプレミアムがついている切手も持っている場合は、一緒に査定してもらった方が手間が省けるだけでなく、相乗効果で高額査定になることもあります。
ここでは、見返り美人切手以外でも確認しておきたい切手を紹介します。
日本で発売された切手のなかには、見返り美人切手のように額面価額よりも高い価格で取引される「プレミア切手」と呼ばれるものがあります。
ここでは、プレミア価格を期待できる切手を紹介します。手持ちの切手に含まれていないか、さっそく確認してみましょう。
「月に雁」は、見返り美人の翌年発行された記念切手です。「月に雁」は、前年発行された「見返り美人」の人気を継承する形で高く評価されました。
「見返り美人」と「月に雁」はどちらも今まで発行されたなかで、サイズが日本最大の切手としても認定されています。「見返り美人」の額面は5円ですが、「月に雁」は8円と表記されています。
出典:切手の豆知識|独立行政法人 国立印刷局 お札と切手の博物館
人気浮世絵師・喜多川歌麿の「ビードロを吹く娘」をデザインした切手も切手コレクターの間で人気が高く、高値での買取が期待できます。
「ビードロを吹く娘」も「見返り美人」同様、戦後間もないころに発行された切手で、発売当時は価格が高騰しました。現在ではプレミア価格がついているものの、価格は落ち着きシートでも数千円程度で取引されています。
中国で発行された切手は、日本でも人気があり高値となることがあります。ここでは、日本でも高値が期待できる中国切手の種類を紹介します。思わぬ場所で見かける可能性もあるため、特徴を覚えておきましょう。
文化大革命の時代に中国で発行された「全国の山河は赤一色」という切手があります。「全国の山河は赤一色」は発行初日にデザインミスのため回収されました。初日に回収されてしまったため、流通量が少なく希少性の高い切手として高値がつけられる傾向にあります。
「天安門図第5版」は「天安門図切手」のなかの1つの版ですが、他の版に比べ流通量が少ないため高い価値がつけられるようになりました。
「天安門図切手」は多く流通していますが、文化大革命により切手の輸出が禁止されたことで、「天安門図第5版」のみ希少性が高くなっています。
梅蘭芳舞台芸術「貴妃酔酒の舞台」は、発行そのものの枚数が少ない切手です。現存する「貴妃酔酒の舞台」はさらに枚数が減っており、希少性からプレミア価格となっています。
「貴妃酔酒の舞台」は小型切手シートですが、「梅蘭芳舞台芸術」の通常切手も種類によって高値で取引されています。
日本で発行されている記念切手のなかには、コンセプトの特殊性ゆえに高値で取引されるものもあります。
ここでは、コンセプトが特殊なために「特殊切手」と称される切手を紹介します。特殊切手すべてが高値で取引されるわけではありませんが、高値を期待できる切手を把握し、自宅に眠ったままになっていないか確認してみましょう。
日本の文化財をアピールする目的で作られたのが「国宝切手」です。現在でもシールタイプの国宝切手が発行されており、デザインされている国宝は建物や絵画、陶器など多岐に渡っています。
「国立公園シリーズ」は戦前から現在まで発行されている、日本の国立公園をデザインした切手シリーズです。戦前に発行された国立公園シリーズの切手は希少性が高いため、高価買取が期待できるでしょう。
日本に貢献した人物をデザインした「文化人切手」では、「西周(にしあまね)」が高価買取の対象とされています。切手が高値となるポイントは希少性と需要です。
啓蒙家である「西周」がデザインされた切手は未使用のまま残っている数が少ないため、未使用の新品状態であれば高価買取が期待できるでしょう。
見返り美人切手の買取相場や、高く買い取ってもらうために知っておきたいポイントなどを解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
見返り美人と名のつく切手は複数回発行されており、種類によって期待できる買取価格も異なることを覚えておきましょう。
自宅に記念切手のコレクションがあったり、古い切手を発見したりしたときには本記事を参考に、状態のよいうちに買取を依頼してみましょう。
グッドディールでは価値のあるものを適性な価値判断のもと、査定・お買取りさせていただきます。切手の価値を知りたい、コレクションを売却したい方はぜひグッドディールへ!
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美術品・絵画・茶道具・掛軸・珊瑚・お酒・陶器・楽器・食器・キーケース・手帳・スーツ・靴・洋服・帽子・傘・ベルト・ライター・おもちゃ・家具・楽器なども対応しております。
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