「どうしてラッセンの絵は、人気があるの?」
「ラッセンの作品の良さは、どんなところにあるのだろう?」
「ラッセンの絵を売る時に、気をつけることは何だろう?」
クリスチャン・ラッセンは、海やイルカなど、自然や生き物の姿を描く画家として広く知られています。日本ではバブル期に流行し、現在でも親しみやすい画風で、幅広い層に人気です。
この記事では、主な代表作の魅力をはじめ、ラッセンの絵画を売る時に気をつけるポイントなどを詳しく解説しています。
この記事を読むことで、ラッセンの人物像や作品の良さが理解できるとともに、さらに、絵画を売る時に注意すべきことも把握できるため、高額での買取も期待できるでしょう。
ラッセンの作品に興味がある方や、ラッセンの絵画をお持ちで売却を検討中の方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
クリスチャン・ラッセンとは?
マリンアートの先駆者として有名なクリスチャン・ラッセンは、生き生きとした動物や雄大な自然を描く、日本でも人気がある画家の1人です。
ラッセン絵画展が日本で開催される度に、多くの入場者が訪れることからも、その人気がわかるしょう。
ここでは、ラッセンの人物像について見て行きましょう。
画家としての側面
ラッセンは、主に海や海洋生物を描くマリンアート画家として知られています。
ラッセンの作風には、彼が育ったハワイの環境が大きく影響していると言われています。幼い頃から海や自然に慣れ親しんだことが、豊かな感性を養ってくれたのはないでしょうか。
その感性を如何なく発揮し、肌で感じた自然の偉大さや、生き物の自由な姿などを描写しているのが、ラッセンのマリンアート作品の特徴です。
また、全体的にきらびやかで、幻想的な雰囲気を感じるのも大きな魅力の一つでしょう。
環境保護活動家としての側面
ラッセンは、画家としての活動の他、環境保護活動家としての活動にも力を入れており、近年の自然破壊や環境問題についても高い関心を持っています。
主な活動としては、環境保護団体の設立や、自身を主演とした環境問題について呼びかける映画の制作などがあります。
また、日本で原油流出事故が起こった時は、寄付を行うなど、作品の収益の一部を利用して支援することもありました。
ラッセンが描く絵画の魅力
ラッセン作品の大きな魅力は、神秘的でありながら、親しみを感じる画風でしょう。
ラッセン画は、90年代から日本人に広く認知されていますが、現在でも表現方法を変化させながら人気を維持し、新たなファンを取り込んでいます。
ここからは、ラッセン作品の魅力について紹介します。たくさんの人を魅了する、様々な理由を見て行きましょう。
美術の知識がなくても親しみやすい画風
ラッセンの作品は、色鮮やかでコンセプトが分かりやすいことが大きな特徴です。
そのため、専門的な知識がない人や、アートに関心を抱きにくい人からも広く親しまれています。特に90年代には、若者を中心に爆発的なブームが起きたことも、理由の1つと言えるでしょう。
さらに、古くから自然を恐れ敬う気持ちを持つ、日本人の感性とも相性が良いと考えられていることから、日本では何度も絵画展が開かれ、多くの来場者が訪れています。
マリンスポーツを彷彿とさせる
ラッセンの作品は海を描いていることが多く、臨場感のある波や、奥行きのある美しい海の様子が感じられます。作品を鑑賞することで、躍動的なマリンスポーツが脳裏に浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
ラッセンは、絵の具を重ねた緻密なタッチや、版に孔を開けてインクを流し、重ねて印刷するなど、複数の技法を組み合わせて絵を描くと言われています。
このような技法によって、ラッセン作品特有の臨場感や奥行きが生まれるのでしょう。
インテリアとして好まれる
「ラッセンの作品は高額なイメージが強い」という方も見受けられますが、絵画だけではなく、ポスターやジグソーパズルなど、手の届きやすいグッズ展開も豊富です。
これらのグッズは、作品の美しさや癒しを身近に感じられるため、インテリアとして好まれています。飾って楽しむために買う人も多いことでしょう。
また、ディズニーなどの有名なキャラクターを用いたイラストも注目を集めています。
ラッセンの代表作12選
ラッセンの作品の特徴は、生物と自然が一体となった、鮮やかで神秘的な描写です。特に、元気に満ちたイルカと美しい海を描いた作品は人気で、ラッセンの代名詞とも言えるでしょう。
ラッセンは、表現方法を変え、新たな版画技術を取り入れながら、現在も精力的な制作活動をしています。
以下では、ラッセンの代表作品を12点紹介するため、ぜひ参考にしてください。
1:エンシャントミステリー
満月に照らされた海の中を泳ぐ、クジラの姿を描いた作品です。クジラの巨大な尾の存在感と、水しぶきの美しい描写が印象的な絵画です。
落ち着いた雰囲気の作品で、夜の海の静けさと、海の雄大さが感じられます。ラッセンの作品の中でも、自然の神秘性が強く表現された作品と言えるでしょう。
2:シークレットパース
宇宙や地球を背景に、中央に大きく虎を描いた作品です。青い宇宙空間に、虎の黄金色の毛色が映え、神秘的な雰囲気を感じられます。ラッセンは、この作品で「生命の持つ力強さ」を伝えていまると言われています。
広大な宇宙の中に佇む、虎の堂々とした横顔は存在感があり、目を引きつけるでしょう。虎を中心にした珍しい構図で、見応えのある作品として人気があります。
3:エッセンス
ラッセンが描いた水彩画のシリーズです。水滴やライオンの横顔など、様々な種類が存在します。
紙にタイトルのモチーフのみを描くことが多く、分かりやすくシンプルな構図なのが特徴で、まるで紙の上に浮かび上がっているような、立体感があります。
このシリーズは市場に広く出回っていますが、原画はとても貴重で、高い価値があると言われています。
4:サクラファンタジー
桜吹雪が舞う夜に、2頭のイルカがジャンプする様子を描いた作品です。光輝く満月と、大きな水しぶきを上げるイルカの描写から、可愛らしく華やかな印象を受けます。
桜のピンク色と、イルカと海の青色が美しく映えているのが魅力で、満開の桜と愛らしいイルカの構図が日本人の感覚にマッチしていることから、近年人気が高まっている作品です。
5:イノセンス
気持ち良さそうに泳ぐ、2頭のイルカを描いた作品です。タイトル通り、純粋さや無垢な様子を、愛らしい2頭のイルカを通じて表しています。
作品のエネルギッシュな描き方から、ラッセンの自然に対する愛情を感じることができるでしょう。
また、イルカの躍動感と、差し込む光の描写も見どころの一つです。
6:ロードオブザミレニアム
青い宇宙と迫力ある2匹の虎を対比させた、幻想的な作品です。広大な宇宙を背景に、2匹の虎のはっきりした色彩が目を引きます。
また、作中で存在感を放つホワイトタイガーとイエロータイガーは、現在では生息数が減っているとされている動物です。
この作品には、自然を守る大切さや地球の現状を訴える、ラッセンの思いが込められていると言えるでしょう。
7:アンバードーン
夕暮れ時のマウイの海の様子を描いた、情緒的な作品です。荒波や温かみのある夕景は、大自然の偉大さを伝えています。
夕日の琥珀色と、光を反射した波打ち際の描写には、艶やかさを感じるでしょう。また、色彩にこだわっており、写真のような色鮮やかさが印象深い作品です。ラッセンはこの作品のように、ありのままの大自然の風景をいくつも描いています。
8:コズミックホエール
銀河や宇宙を背景に、クジラが空中へ大きくジャンプする様子を描いた作品です。下絵をもとにシルクスクリーンを加え、立体感を出す技法で臨場感が加わり、作品の壮大さが感じられるでしょう。
市場に少数しか出回っていないため、希少性が高いというのも特徴です。
9:ブライト・フューチャー
海面から太陽の光が差し込む空に向かって、ジャンプするイルカを描いた作品です。イルカの体からはじかれる水しぶきや、海に反射している光の表現が印象的です。
タイトルの通り、明るい未来への希望が込められています。鑑賞すると、前向きかつ神聖な気分に浸れるでしょう。
こちらも市場に少数しか出回っていないため、貴重な作品と言えるでしょう。
10:ルビーオブザサウスパシフィック
日の出の南太平洋の風景を描いた作品です。高く波が上がる砂浜の様子と、ルビーのような太陽の赤い色彩が特徴的です。ラッセンは、この作品を通して、自然の壮大さや温かさを伝えています。
ラッセンの初期の作品で、ありのままの自然の姿を丁寧に描写しています。穏やかな海を想像できるため、見る人に癒しを与えてくれるでしょう。
11:ムーンライトセレニティ
住宅や月を背景に、夜の海の激しく打ち寄せる波を描いた作品です。光や動きによって変化する波の様子を、緻密に再現しています。荒々しい波しぶきと、静かにたたずむ灯台や月の対比が印象的な作品です。
海の激しい様子が際立ち、自然界の厳しい一面を表しています。リアリティのある表現方法に、作品の臨場感が伝わることでしょう。
12:ヴァルアモアナ
2頭のイルカが泳ぐ様子を、臨場感あふれる表現で描いた作品です。この作品は、写真と見違うほどのリアリティがあることが特徴です。
透明感のある水の描写と、生き生きとしたイルカの表情からは、ラッセンの高い技術を感じ取れるでしょう。
緻密な表現方法が高く評価されており、イルカを描いた作品の中でも、特に人気の作品となっています。
ラッセンの絵を買取に出す際のポイント
ラッセンの絵画は、作品名や状態によって値段が大きく異なってきます。そのため、買取に出す前には、絵画の劣化を防ぐ対策など、きちんとした準備をすることが大切です。
以下で、ラッセンの絵画を買取に出す時に気をつけるポイントを7つ紹介していきます。絵画を売却する前に実践することで、高額な査定価格が期待できるでしょう。
- 絵画のコンディションを維持する
- 専門業者に依頼する
- 絵画の情報を正しく伝える
- 複数の見積もりを取る
- 出張・宅配買取サービスを活用する
- 他の絵画と一緒に売る
- 手放すと決めたら早めに買取に出す
絵画のコンディションを維持する
絵画は、いくら珍しい作品であっても、状態が悪ければ買取価格が下がる傾向にあります。反対に、中古品でも状態が良ければ、高い買取価格が見込めると言えるでしょう。
もし、ホコリや汚れを見つけた場合には、柔らかい布で丁寧に拭き取りましょう。また、保管や取り扱いについては、購入した業者に問い合わせると正しい方法を知ることができます。
額縁や絵の表面など、できるだけ綺麗な状態を保つように努めましょう。
専門業者に依頼する
ラッセンの作品は、美術品や絵画専門の査定実績が多数ある業者に依頼しましょう。実績のある業者は、絵の描き方の違いや作品の特徴など、絵画の知識が豊富です。
市場動向についても詳しく知っているため、査定の際、作者の知名度や保存状態などを考慮して、適切な買取価格を提示してもらえるでしょう。
さらに、気になったことや査定理由などもしっかり聞けるため、安心して買取を任せられるでしょう。
絵画の情報を正しく伝える
査定を依頼する際、適切な査定結果を出すためには、査定員に絵画の情報をしっかり伝える必要があります。
あらかじめ、知るべき情報を一覧で書き出し、ネットで調べておくことをおすすめします。絵画のことを理解しておかなければ、相場より低い買取価格を提示される可能性もあるでしょう。
その他、絵画を直接査定する前の問い合わせで、絵画の画像を添付できるケースもあるため、活用するのもおすすめです。
複数の見積もりを取る
アート作品は、買取店や査定員によって判断基準や買取価格が大きく変わってきます。査定を依頼する前には、いくつか問い合わせて見積もりを取るようにしましょう。
見積もりで買取相場や最高額を把握することで、作品の正しい価値を知ることも可能です。さらに、サービスの違いなども比較して、自分が納得するまで慎重に決められるのもメリットです。
また、ラッセン作品の買取を強化している場合もあるため、レプリカでも高い価格を付ける業者を見つけることもできるでしょう。
出張・宅配買取サービスを活用する
ラッセンの作品には、S・L・大型の3種類のサイズが存在します。売りたい絵画が、大きなサイズであったり、複数あったりする場合は、買取店への運搬に負担がかかることも考慮しておきましょう。
そのような時は、出張・宅配買取サービスを利用することで、運搬の負担を減らせます。さらに、買取業者によっては、手数料が無料の場合もあるため、しっかり確認しておくことをおすすめします。
手間をかけずに、サイズの大きな作品を売りたい場合は、注意事項を確認して利用すると良いでしょう。
他の絵画と一緒に売る
ラッセンの絵画の他に、別の画家の絵画を査定に出すことで、相場より買取価格が上がることもあります。
査定員ができるだけ成約したいという思いから、思わぬ高額な買取価格を提示する可能性もあります。他の画家の作品も売りたい場合は、一緒に査定に出すことをおすすめします。
手放すと決めたら早めに買取に出す
高温多湿な日本の環境では、絵画の劣化が早いとされています。たとえ新品でも、手入れを怠ったり、長い間自宅で保管したりしていた場合は、カビやシミが発生する恐れがあるため注意が必要です。
汚れ具合が酷くなれば、査定にも影響が出るため、価値が下がってしまいます。絵画のコンディションが悪くなる前に、「売りたい」と思ったら、早めに買取に出しましょう。
おすすめの買取業者
絵の販売だけならメルカリやヤフオクといったサイトでも手軽にできます。しかし、ラッセンの作品は版画のものが多く真贋に対する心配が増えるでしょう。そのためでも、満足のいくラッセンの絵画の買取には、アート作品の買取実績が豊富な買取業者を選ぶことも大切です。
安心して買取を行いたい方には、買取サービスのグッドディールを利用するのがおすすめです。グッドディールの運営会社は、業者向けのオークションを開催するほど、圧倒的な品揃え、買取実績があります。
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▶絵画・美術品・骨董品の買取について詳しく見る
また、公式サイトでは、出張・宅配買取やAIを活用した買取など、様々な方法を選択することが可能です。
さらに、専門知識豊富な査定員が多数在籍しているため、信頼して買取を依頼できるでしょう。
ラッセンの絵を買取査定に出してみよう
この記事では、クリスチャン・ラッセンの人物像や作品の魅力、買取に出す際に気をつけるポイントを紹介してきました。ラッセンの作品は、美しい海や活動的な生き物の姿を描いており、現在でも人気があります。
本記事で紹介した、高く買い取ってもらうために準備することや、業者の選び方などのポイントを押さえて、買取査定を依頼してみましょう。
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