春の陽ざしが心地よくなってくると、明るい色や軽やかな素材の着物が似合う季節がやってきます。
桜や梅など、日本ならではの四季の美しさを感じながら着物でお出かけするのは、まさに春の醍醐味。
この記事では、「春に着物を着たいけど、どんな着物がいいの?」「どんな色柄や小物が合うの?」と悩んでいる方に向けて、春におすすめの着物コーディネートや素材選び、小物の取り入れ方まで丁寧に解説していきます。
初心者の方も着物に少し慣れてきた方も、この春は自分らしい着こなしで季節を楽しんでみませんか?
1. 春に着物を着る魅力とは?|季節感を楽しむ日本の伝統スタイル
春は気候が穏やかで過ごしやすく、着物で外出するのにぴったりの季節です。
特に梅や桜が咲く季節には、着物の柄や色合いで「季節感」を楽しめるのが大きな魅力。
また春は入学式・卒業式・お花見・観劇など、フォーマルからカジュアルまで着物が活躍するシーンも豊富にあります。
着物は日本の伝統衣装でありながら、コーディネート次第で現代風にもアレンジ可能。
春の柔らかい光や色に合わせて、自分らしいスタイルを表現できるのも魅力のひとつです。
2.春におすすめの着物の種類と素材|単衣・紬・小紋の選び方
春は気温の変化が大きいため、季節に合った素材や着物の種類を選ぶことで、より快適におしゃれを楽しめます。ここでは、春にぴったりな着物の種類と素材をご紹介します。
単衣(ひとえ)着物|4〜5月に最適な軽やかスタイル
裏地のない一枚仕立ての着物で、春から初夏にかけて活躍するのが「単衣(ひとえ)」です。
気温が高くなり始める4月後半〜5月頃にぴったりで、見た目にも軽やかで涼しげ。
特に紬や麻混素材の単衣着物はカジュアルなお出かけにも向いており、街歩きやランチ会などに最適です。
紬(つむぎ)|ナチュラルな風合いで春の街歩きにぴったり
紬は程よくハリのある素材感と自然な風合いが魅力。カジュアル着物として人気があり、春の陽気な街歩きや観光におすすめです。
■ おすすめポイント
- 色合いを春色(ピンク、藤色、若草色)にすると◎
- 単衣仕立てならより軽やかに着こなせる
小紋(こもん)|春らしい柄で季節感を演出
全体に細かい模様が入った「小紋」は、日常使いからちょっとしたお出かけまで幅広く使える万能着物。春は桜、梅、蝶、菜の花などのモチーフが入った柄を選ぶと、季節感を自然に取り入れられます。
■ 着用シーン例:
- お花見や春祭り
- 観劇、友人との食事会
- 卒業式・入学式(落ち着いた柄・色合いのもの)
✅ 選び方のコツ
春は「軽やかさ」「明るさ」「やわらかさ」がキーワード。素材と色柄の両方で季節感を表現しましょう。
3. 春らしさを演出する色・柄・コーディネートのポイント
春に着物を着るなら、やはり「季節感」が大切。
自然の美しさを映した色や柄を取り入れることで、見る人にも爽やかであたたかい印象を与えます。
春にぴったりの色合い
春の着物には、やわらかく明るい色合いがぴったりです。季節の空気感と調和するような色を選ぶと、全体の印象がぐっと春らしくなります。
▶ おすすめの色
- ピンク系(桜色、桃色):春の定番カラー。女性らしさと華やかさを演出
- ミントグリーン・若草色:爽やかで自然に溶け込む春のグリーン
- ラベンダー・藤色:落ち着きと上品さを兼ね備えた春のアクセントカラー
- アイボリー・淡いベージュ:ナチュラルで万能なベースカラー
春の代表的な柄・モチーフ
春は季節の草花や自然モチーフを柄として取り入れるのが一般的。見た目にも季節感が伝わりやすく、おしゃれのポイントにもなります。
▶ 人気の春柄
- 桜(さくら):春の代名詞。柄の大小でフォーマル〜カジュアルに調整可能
- 梅(うめ):寒さの中に咲く凛とした印象が、春先の着物にぴったり
- 藤・菜の花・椿・蝶など:動きのある柄は、春のやわらかさ・軽やかさを演出
全体のコーディネートバランス
春は「軽やかさ」「柔らかさ」「抜け感」を意識したコーディネートがおすすめです。
重くなりすぎないように、小物や帯で調和をとるのがポイント。
▶ コーディネートの例
- 明るめの着物 × ワントーン明るい帯 × 柔らかい色の帯揚げ・帯締め
- 柄が多い着物の場合は、小物は控えめにして全体のバランスを整える
✅ プロのアドバイス
春は重ね着が少なくなってくる季節なので、1点1点の色合わせや柄選びで印象が大きく変わります。「全体のトーンを合わせる」か「差し色で遊ぶ」か、自分の好みに合わせてスタイルを決めましょう。
4. 小物選びで春らしさをプラス|帯揚げ・帯締め・草履のコツ
着物のコーディネートにおいて、小物は“季節感”や“個性”を演出する大切な要素です。
春らしさを引き立てるためには、小物選びにも季節に合わせた配色や素材感を意識しましょう。
帯揚げ・帯締め|やさしい色と素材で春らしさを演出
色の選び方
淡いピンク、若草色、水色、クリーム色などの“春色”を選ぶと、軽やかな印象に仕上がります。
素材のポイント
絽(ろ)や紗(しゃ)など、透け感のある素材は見た目にも涼しげ。3〜4月は縮緬など少し厚手の素材でも◎。
柄や装飾
桜や蝶など春モチーフの刺繍が入った帯揚げ・帯締めも人気。さりげない季節感を楽しめます。
草履・バッグ|軽やかなカラーと素材で統一感を
草履の色合い
白・ベージュ・アイボリーなど、明るめのカラーを選ぶと全体がスッキリとまとまります。
バッグの素材と形
籠バッグや刺繍入り巾着など、春らしい柔らかい素材・丸みのあるフォルムが季節にマッチ。
→ 正装には小ぶりの和装バッグ、カジュアルには軽やかな布製や籠風も◎。
小物で“差し色”を入れるテクニック
春らしい淡いトーンで統一したコーディネートに、ワンポイントで明るめの帯締めや髪飾りを入れると、全体の印象がグッと引き締まります。
「淡いピンクの着物 × クリームの帯 × 藤色の帯締め」など、やさしい中にもアクセントを効かせると上級者感が出ます。
✅ ワンポイント
小物はコーデ全体の“調味料”のような存在。素材・色・質感を春らしく整えるだけで、着姿が一気に季節にマッチします。
5. 春の着物コーディネート例|お花見や入学式などシーン別に紹介
春は着物でお出かけしたくなるイベントがたくさんあります。
ここでは、「どんな場面で、どんな着こなしが合うのか?」をイメージしやすいように、シーン別に春のおすすめ着物コーディネート例をご紹介します。
お花見やカジュアルなお出かけ
装いのポイント
軽やかな素材と動きやすさを重視。桜や梅の柄を取り入れると季節感も抜群です。
- 着物:小紋(桜柄、梅柄など)または単衣の紬
- 帯:名古屋帯や半幅帯(春色:藤色・若草色・淡いピンク)
- 小物:明るめの帯揚げ+差し色の帯締め、籠バッグや布製巾着など
🌸 ワンポイント:
花粉や汚れが気になる場所では、洗える着物(ポリエステル素材)を選ぶと安心です。
入学式・卒業式などフォーマルな場面
装いのポイント
華やかさと上品さのバランスが大切。色無地や訪問着で、控えめながらも格式あるスタイルに。
- 着物:淡い色合いの色無地や訪問着(桜色・薄藤色など)
- 帯:袋帯(上品な金糸や織り模様入り)
- 小物:白系の帯揚げ+金銀系の帯締め、フォーマルバッグ
🌸 ワンポイント:
帯や小物はシンプルすぎず、ほどよく華やかなものを選ぶと、お祝いの場にふさわしい雰囲気に。
友人とのランチ・観劇・街歩きなど
装いのポイント
セミフォーマル〜カジュアルの中間。個性を出しやすく色合わせも自由に楽しめます。
- 着物:小紋や単衣の紬(柄は花・市松・更紗など)
- 帯:半幅帯 or 名古屋帯で抜け感を
- 小物:カジュアルな帯締め・帯揚げ、季節感のある髪飾り
🌸 ワンポイント:
春らしい「市松模様+桜色系帯」などで、伝統と季節感を両立したスタイルに。
✅ 豆知識:帯のアレンジで印象チェンジ
同じ着物でも、帯の色・素材・結び方を変えるだけで印象が大きく変わります。季節やシーンに合わせて、小物を差し替えるだけでもコーデが新鮮になります。
6. 着物で春のお出かけをもっと楽しもう|まとめ
春は自然の色や風を全身で感じられる着物にとっても最高の季節。
桜や若葉の彩りに包まれて歩く着物姿は、自分自身もまわりの人も心がほっこり和むような魅力があります。
この記事では、春の着物にぴったりな「種類・素材・色・柄・小物・シーン別コーディネート」をご紹介しました。
季節に合ったスタイルを意識することで、着物のおしゃれはもっと自由にもっと楽しくなります。
✅ 春の着物、こんな方におすすめ
- 春のお花見やお出かけを着物で楽しみたい
- 卒入学式などフォーマルな場に上品に装いたい
- 着物にチャレンジしてみたいけど、どこから始めたらいいか迷っている
また、「昔買った着物がクローゼットに眠っている…」という方は、買取という選択肢もおすすめです。
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