「地金とは一体何だろう?」
「金地金と地金型金貨にはどんな違いがあるの?」
「地金を売却するときにはどんなことに注意すればいいの?」
このように、地金について疑問や悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、地金の意味や地金に用いられる貴金属の種類、金地金と地金型金貨の違い、地金を売却するときの注意点などについて紹介しています。
この記事を読むことで、地金の意味や特徴、地金を売却するときに注意することが把握できます。その知識をもとに地金の売却を行えば、査定の際に高額で金額で買い取ってもらえる可能性があるでしょう。
地金の売却を検討している方は、ぜひこの記事をチェックして、売却の際の参考にしてみてください。
地金とは?
地金の売却を考えているけれど、地金という言葉の意味を漠然としか理解していないという方もいるのではないでしょうか。まずは地金とは一体何なのか、地金の意味を詳しく解説していきます。
地金の意味
地金は「じがね」や「じきん」と読み、主に2種類の意味があります。1つ目は、保管しやすいように一定の形に精製した金属の塊(インゴット)のことで、鋳塊ともいい、鋳型に溶かした金属を流し込んで作ります。
映画やアニメなどに金の延べ棒(ゴールドバー)がよく登場しますが、金の延べ棒もインゴットです。インゴットは他の金属を一切混ぜずに製造しなければならず、表面に品質を表す刻印が押されています。
2つ目の意味として宝飾品・アクセサリーなどに使われている金属を地金と呼ぶこともあります。例えば、18金のネックレスのチェーン部分です。
インゴットは混ぜ物がないのに対し、原材料として使用する地金は耐久性を上げるために、割金を混ぜた合金を用いることもあります。
地金に用いられる主な貴金属の種類
地金というと金をイメージしますが、地金に使用されるのは金だけではありません。金以外の貴金属を使用することもあります。
貴金属は全部で8種類です。金以外に銀やプラチナなどがあり、銀の地金やプラチナの地金なども市場に流通しています。以下では、金を含む8種類の貴金属について、それぞれの特徴を紹介します。
金
金(ゴールド)の地金は、金地金といいます。金は地球上で採れる量に限りがあり、人工的に作ることもできないため、希少性が高い貴金属です。
比重が大きくて重い、酸やアルカリに強くて変色しにくい、展延性が高いといった性質を持っています。
古代から価値のあるものとして認められていて、紀元前6000年頃にはすでに装飾品に使われていました。株や債券などと違い、資産価値が国や企業の経済状況に影響されにくく安定しているため、投資対象としても人気があります。
銀
銀(シルバー)の地金は銀地金といいます。金の次に優れた展延性を持ち、金属の中でも可視光線反射率が高い貴金属です。
加工しやすく、白く美しい輝きを持つことから、古くから装飾品に利用されています。
金やプラチナと比べると安価で、銀イオンに強い殺菌力があるため、食器や工業製品などにも広く活用されます。投資対象にもなっていますが、工業製品に多用されていることで、金よりも景気に影響されやすいです。
プラチナ
プラチナの地金はプラチナ地金といいます。プラチナはスペイン語で「小さな銀」を意味していて、銀と比べると黒みがかった渋めの白色が特徴です。日本語では白金ともいいますが、ホワイトゴールドとは異なります。
融点が高いため高温でも溶けにくい、酸やアルカリに強く変色しにくい、比重が大きくて重いといった性質を持っています。採掘量が金より少なく、さらに精製や加工も難しいため、非常に希少価値が高い貴金属です。
採掘されたプラチナは主に、工業製品や医療機器に使用されています。装飾品の素材としても人気ですが、純粋なプラチナは変形しやすいため、装飾品に使うプラチナは合金にするのが一般的です。
上記3つ以外の貴金属
金・銀・プラチナ以外の貴金属は、ルテニウム・ロジウム・パラジウム・オスミウム・イリジウムです。プラチナと同じ「白金族」に属しています。
ルテニウムは硬度が高いのに加え、沸点や融点が高くて安定しているのが特徴です。万年筆のペン先や工業用触媒などに利用されます。
ロジウムは硬度が高くて、王水にも溶けない耐食性を持っているのが特徴です。加工には向いていないため、装飾品のメッキなどに利用されています。
パラジウムは融点が低くて溶けやすく、加工性に優れているのが特徴です。銀歯や装飾品の割金などに利用されています。
オスミウムは青白色の光沢があり、他の貴金属より比重が大きいのが特徴です。ルテニウムと合わせることで、工業用触媒や万年筆のペン先などに利用されます。
イリジウムは耐食性に優れていますが、硬くて加工が難しいのが特徴です。工業用のるつぼや装飾品の割金などに利用されます。
地金型金貨とは
金貨にはいくつかの種類がありますが、投資用に発行された金貨のことを地金型金貨といいます。各国の造幣局が発行していて、含有される金の量や品位(純度)は発行した国の政府により保証されます。
通貨としても使用可能で、法定通貨としての額面が表面に刻まれていますが、額面と金の量目が比例するとは限りません。額面は金の価値より低く設定されている場合も多く、売却時の価格は金の相場で変動します。
金地金の価格に製造・流通コスト分のプレミアムが上乗せされるため、買取価格は金地金より高めになります。ただし、著しく損傷したものはプレミアムが失われ、買取価格が下がる可能性があることに注意しましょう。
金地金と地金型金貨の違いとは
金地金は500g以下の購入時には手数料が発生しますが、ある程度の量をまとめて購入する場合には、手数料が安く抑えられるため、お得に購入できます。しかし、投資金額が高額になり、保管も大変になるのがデメリットです。
地金型金貨は500g以下の購入でも手数料が発生せず、小額から投資できるのがメリットです。また、プレミアム分が価格に含まれるため、基本的には1g当たりの購入価格が金地金より高めになります。
地金を売却するときの注意点
地金を少しでも高く売りたいと考えている方は多いでしょう。地金を高く売るためには、いくつかの点に注意する必要があります。最後に、地金を売却するときの注意点をご紹介します。
税金がかかることがある
地金を売却すると、譲渡所得として所得税がかかることがあります。譲渡所得には特別控除が適用されるため、譲渡益が50万円を超えた金額の分が課税の対象になります。地金以外の譲渡益がある場合は合算してください。
譲渡所得のうち、所有期間が5年以内のものを短期譲渡所得、5年を超えるものを長期譲渡所得といいます。長期譲渡所得は課税額が2分の1まで減額されるため、節税したい場合は地金を5年以上所有してから売却するといいでしょう。
店によって買取価格が異なることがある
地金の買取価格は店によって異なることがあります。業者の査定スキルが低いと、相場より低い価格が付けられることもあります。
地金を売却するときには、査定実績が豊富で信頼できる買取店に依頼するのがおすすめです。複数の買取店に査定を依頼したうえで、その中から高く買い取ってくれるお店を選ぶといいでしょう。
地金とは何かを理解しよう
地金は希少性が高く価値が安定しているため、投資対象としても人気があります。好きなタイミングで売却できますが、税金がかかることもある点には注意が必要です。
地金の売却を検討している方は、ぜひ取り扱い実績の多いグッドディールの無料査定を活用してみてください。熟練の鑑定士が査定してくれて、キャンセルも無料となっているため、安心でしょう。
地金の特徴をよく理解し、できるだけお得に売りましょう。